<メジャー>ヨーロピアンチャンピオンシップ第3日
不思議と欲のないプライスが大逆転勝利
https://www.pdc.tv/news/2019/…
2019年Unibetヨーロピアンチャンピオンシップ
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
ゲッティンゲン、ロックハレ
10月26日(土)夕刻セッション
<二回戦結果>
ビンセント・バン・デ・ブート(35)<96.63> 10-5 クリス・ドービー(24)<94.29>
マイケル・スミス(4)<94.56> 10-7 スティーブン・バンティング(17)<90.75>
ガーウィン・プライス(5)<103.85> 10-6 ナーザン・アスピナル(12)<101.88>
ジェフリー・デ・ズワーン(25)<92.82> 10-6 ジャーメイン・ワッティメナ(19)<91.23>
10月27日(日)午後セッション(現地12:45日本時間19:45)
<準々決勝組合せ>
ロブ・クロス(2) vs リッキー・エバンス(36)
(-/ー)
ダリル・ガーニー(6) vs デーブ・チズナル(11)
(〇/●●)
マイケル・スミス(4) vs ジェフリー・デ・ズワーン(25)
(●/●●)
ビンセント・バン・デ・ブート(35) vs ガーウィン・プライス(5)
(-/●〇)
10月27日(日)夕刻セッション(現地19:00日本時間翌日02:00)
<準決勝組合せ>
クロス/エバンス vs ガーニー/チズナル
スミス/デ・ズワーン vs バン・デ・ブート/プライス
<決勝>
フォーマット:
一回戦=ベストオブ11レッグズ
二回戦=ベストオブ19レッグズ
準々決勝=ベストオブ19レッグズ
準決勝=ベストオブ21レッグズ
決勝=ベストオブ21レッグズ
賞金:
優勝=120,000ポンド
準優勝=60,000ポンド
ベスト4=32,000ポンド
ベスト8=20,000ポンド
二回戦敗退=10,000ポンド
初戦敗退=6,000ポンド
(賞金はPDC賞金ランキングに算入)
優勝オッズ:(9月23日時点)
(2番人気)8/1 ロブ・クロス
(4)12/1 ガーウィン・プライス
(6)16/1 ダリル・ガーニー
(7)18/1 マイケル・スミス
(8)22/1 デーブ・チズナル
(10)33/1 ジェフリー・デ・ズワーン
(14)150/1 ビンセント・バン・デ・ブート
(15)200/1 リッキー・エバンス
ガーウィン・プライスがUnibetヨーロピアンチャンピオンシップ第3日の二回戦でナーザン・アスピナルに0-5ダウンから会心の反撃を見せ10-6で勝利した。
このグランドスラムチャンピオンはアベレージ103.85で、相手イングランド人のオープニングからの洗礼をはねのけベスト8進出を果たした。
この試合はアスピナルが5-0リードと突っ走り完全に試合の主導権を奪って初めてのヨーロピアンチャンピオンシップベスト8進出かに思われた。
広告休憩はプライスにとって好都合だったようで、彼はいつもの彼にもどりここが信じられない反撃での逆転勝利の端緒となった。
このウェールズ人はここから5レッグ連取し試合をレベルへ戻すと、アスピナルもキープで1レッグを奪い6-5となった。
第15レッグがこの試合の決定的瞬間となり、ここまでプライスとの差を1レッグに縮める2本のチャンスをミスしていたアスピナルが残り60で待つ間、プライスがインブルで132チェックアウトし勝利まであと1レッグとなった。
最後はプライスが残り24をきれいに12ダブルで仕留め大逆転勝利でベスト8へ進んだ。
「0-5ダウンとなった時恥ずかしくないように1レッグか2レッグを取るよう頑張ろうとだけ考えた。」とプライス。
「だから5-5となっても負けてもいいやと思ってた。もうこれで遜色のないスコアになったからね。132チェックアウトで9-6となったのが試合の決め手だった。」
「もし明日の朝ラグビーワールドカップ準決勝でウェールズが勝ち、同夜に僕が優勝したら僕は本当に幸せ者だ。」
このウェールズ人は次にビンセント・バン・デ・ブートと対戦する。このオランダ人はこの日の第1試合でクリス・ドービーが17本のダブルミスを突き10-5で勝利、4年ぶりのテレビ放映での準々決勝進出となった。
元UKオープン準優勝の彼は試合全般で相手を掌中にとどめアベレージ96.63、ダブル率45%だった。
「8月にはプレーヤーを続けるかどうか話し合った。マイケル・バン・ガーウェンと長い時間話した。彼から辞めないよう励まされた。」とバン・デ・ブートが告白。
「それで5年はやろうと決め、トップを目指し全力を尽くすことにした。」
「以前はただ参加して普通にプレーしていただけだけど、今は勝ってパーフォームしたい。」
マイケル・スミスのテレビランキングタイトル初優勝への探求は日曜も続けることができた。この世界No.4はスティーブン・バンティングに10-7で勝利した。
スミスは序盤から飛ばし第1レッグの158チェックアウトなどから3-0リードとするとバンティングもその差を1レッグとして休憩に入った。
このワールドマッチプレー準優勝者は9-5リードに進みそのまま勝ち切るかに思われたが、突然氷を飲み込んでしまい彼の攻めが急速に衰えた。
彼は最終レッグの残り100を20ダブルを2本使ってあがりようやく勝利した。彼は次にベスト8でジェフリー・デ・ズワーンと対戦する。
「調子は良かったがあそこでドリンクを口にした時氷を飲み込んでしまった。残り96を閉めにいったけど目が水だらけになっていた。」と試合後のスミスは冗談を飛ばした。
「勝ててただ嬉しい。勝つことが先決で明日も出場できる。」
この勝利で準々決勝でジェフリー・デ・ズワーンとの対戦となる。このオランダ人は同郷のジャーメイン・ワッティメナに10-6で勝利していた。
6個の180得点とダブル率50%でこの23歳は2018年ワールドマッチプレー以来のテレビ放映トーナメント準々決勝進出を決めた。
スミスとの対戦はテレビ放映で2度目で、前回2015年ワールドチャンピオンシップではイングランド人が勝利していた。
「今日は本当にタフな試合だった。同郷だし本当に勝ちたかった。」とワッティメナに勝利後のデ・ズワーン。
「僕の初めてのワールドチャンピオンシップの試合でマイケル・スミスに負けていた。でもあの後は彼への戦績はいいので全力を尽くしたい。結果が楽しみだ。」
2019年Unibetヨーロピアンチャンピオンシップは日曜午後セッションで準々決勝が行われ、夕刻セッションで準決勝、決勝が行われて新しいヨーロピアンチャンピオンが誕生する。