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<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第7日(一回戦、二回戦)

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2019.12.20 Fri.

ガーウィンプライス、超劣勢をはねのけようやく勝利

https://www.pdc.tv/news/2019/…

William Hillワールドチャンピオンシップ
ロンドン、アレキサンドラパレス
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
<カッコ内はアベレージ>

12月19日(木)午後セッション
<一回戦結果>
ジャスティン・パイプ(56)<92.26> 3-2 ベンジャミン・プラトナマー(-)<87.45>
イアン・デッカー(57)<84.07> 3-2 ライアン・ジョイス(43)<83.37>
<二回戦結果>
ジョン・ヘンダーソン(29)<93.34> 3-0 ジェームス・リチャードソン(61)<83.77>
スティーブ・ビートン(25)<91.92> 3-1 カイル・アンダーソン(38)<89.31>

12月19日(木)夕刻セッション
<二回戦結果>
クリス・ドービー(22)<96.33> 3-2 ロン・ミューレンカンプ(51)<94.71>
ダニー・ノッパート(31)<92.85> 3-2 カラン・ライズ(125)<87.09>
デーブ・チズナル(10)<93.1> 3-1 ビンセント・バン・デ・ブート(33)<91.99>
ガーウィン・プライス(3)<90.98> 3-2 ウィリアム・オコーナー(37)<93.22>

※向こう2日分を掲載

12月20日(金)午後セッション(現地12:30、日本21:30)
<二回戦組合せ>
ダレン・ウェブスター(20) vs 山田勇樹(-)
マービン・キング(19) vs シアラン・ティーハン(-)
ジョニー・クレイトン(16) vs イアン・デッカー(57)
リッキー・エバンス(32) vs マーク・マクギーニー(85)

12月20日(金)夕刻セッション(現地19:00、日本翌日04:00)
<二回戦組合せ>
ネーザン・アスピナル(12) vs ダニー・バッギッシュ(-)
ジョー・カレン(15) vs ニコ・クルツ(183)
マックス・ホップ(24) vs ベニト・バン・デ・パス(59)
ピーター・ライト(7) vs ノエル・マリクデム(-)

12月21日(土)午後セッション(現地12:30、日本21:30)
<二回戦組合せ>
キーガン・ブラウン(26) vs 浅田斉吾(-)
サイモン・ウィットロック(14) vs ハリー・ワード(76)
スティーブ・ウェスト(28) vs ライアン・サール(52)
エイドリアン・ルイス(13) vs クリスト・レイズ(44)

12月21日(土)夕刻セッション(現地19:00、日本翌日04:00)
<二回戦組合せ>
ダリル・ガーニー(6) vs ジャスティン・パイプ(56)
グレン・ダラン(27) vs デーモン・ヘタ(-)
メンサー・スルホビッチ(11) vs ファロン・シャーロック(-)
ディミトリ・バン・デン・バーグ(29) vs ジョシュ・ペイン(45)

フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット(タイブレークなし)
二回戦=ベストオブ5セット
三回戦=ベストオブ7セット
四回戦=ベストオブ7セット
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
※二回戦からはタイブレーク適用、最終セットは2レッグクリアのこと、第11レッグはサドンデス

賞金:
優勝=500,000ポンド
準優勝=200,000ポンド
ベスト4=100,000ポンド
ベスト8=50,000ポンド
四回戦負け=35,000ポンド
三回戦負け=25,000ポンド
二回戦負け=15,000ポンド
一回戦負け=7,500ポンド

ロンドン、アレキサンドラパレスでの2019/20William Hillワールドダーツチャンピオンシップ第7日となる木曜、ガーウィン・プライスはウィリアム・オコーナーにあわや敗退となる場面を切り抜けた。

世界No.3のプライスは2度にわたりあと1レッグでこのトーナメント敗退の危機を迎えたが、アイルランドのオコーナーは致命傷を与えられなかった。

最終セットをレッグカウント2-2とし、オコーナーは残り4点のところを勘違いして1ダブルを狙いバースト、プライスが75をフィニッシュしブレークし続いて13ダーツで勝利を決めた。

ロブ・クロス、マイケル・スミスと相次いでシードプレーヤーが初戦で敗退し、プライスはそれには加わらないという意思を見せたが、このビッグステージでは全く気が休まらなかったという。

「僕のダーツ経験でこれほどしっくりこなかったことはない。ヒートアップするのをコントロールできなかった。」とプライス。彼は三回戦でジョン・ヘンダーソンと対戦する。

「歩き出した時から気楽になれず、全体でウィリーを追いかけるのは止めた。彼の方がいいプレーヤーだった。」

「彼はずっと僕にプレッシャーを掛け続けてきたし僕はここではあまりいい経験がないので嫌な感じだった。でも勝ちは勝ちだ。」

「最後はウィリーが間違ったダブルを打つなど僕にはちょっと運も巡ってきたけど、彼の肩をたたいてそれを告げるなどしなかった。」

「以前も初戦敗退のところを勝ち抜いて優勝したので今回もそうなることを期待している。」

オープニングセットこそ3-2で取ったが、プライスは続く2セットを3-1で落とし序盤敗退まであと1セットとなった。

第4セットは2-2で最終レッグとなり、ウェールズNo.1にこの試合初めて勝てるという場面となった。プライスは最後の1本で15ダーツとし本当に欲しかったセットを拾った。

最終セットはオコーナーが2-1リードとしたが、再びプライスが15ダーツで取りタイブレークへ突入、オコーナーの計算ミスでプライスが第1セット後初めてリードした。

続くレッグでプライスはタイミング良く180得点、さらに134得点で18ダブルを残すのみとした。このダブルを1本であがり初戦敗退の恐怖から逃れられた。

第7日のもう一つのビッグイベントはクリス・ドービーがロン・ミューレンカンプの2本のマッチとなるダーツを潜り抜け、劇的なタイブレークを征し三回戦進出を決めたことだ。

2セットリードを無駄にし、最終セットもドービーは0-2と劣勢となったが、オランダ人がマッチとなる2本の8ダブルをミス、ドービーが14ダブルをきっちりあがってレッグカウントを2-2とした。

ここでどーびーが14ダーツで貴重なブレークを果たし、続くレッグでこのノーザンブリアンは8ダブルを仕留めて三回戦進出、メンサー・スルホビックか歴史を塗り替えたファロン・シャーロックのどちらか勝者と対戦する。

「このステージで勝利するなんて驚きの感触だ。いい年だったのでここで敗退したら本当に残念だったろう。」とドービー。

「最終セットで14ダブルが決まった時、(まだ残れる)と言い聞かせたし、本当に負けが決まるまで絶対に終わらないといつも言っている。」

「次の対戦相手が誰かは気にしない。でもあの夜のファロンは本当に素晴らしかった。僕が現地で見ていたしあの雰囲気は凄かった。」

2度のワールドチャンピオンシップベスト8のデーブ・チズナルはビンセント・バン・デ・ブートに3-1で勝利、確実に三回戦進出を決めた。

チズナルはトレードマークの高得点がしっかりと定まらず苦悩していたが、ダブルが良く決まり、外したのは5本だけでバン・デ・ブートに試合に踏み込ませなかった。

チズナルの2019年は好調さが戻っており、三回戦ではもう一人のオランダ人、ジェフリー・デ・ズワーンと対戦する。

「勝てて本当に嬉しい。ビンセントはトッププレーヤーだし難しい初戦を突破できてほっとした。」とチズナル。

「ダーツを替えたけどまだしっくりしない。リラックスできているし以前より先へ行きたい。」

「以前はワールドチャンピオンシップに向けこんなに練習していなかったし、今年は僕のベストバージョンを見られるかも知れない。」

「もし僕がベストゲームを続けたらどうなるか誰も想像がつかないよ。」

スティーブ・ビートンはオーストラリアNo.2のカイル・アンダーソンに3-1で勝利して19度目のPDCワールドチャンピオンシップをスタートした。

ビートンはセットカウントを2-1とリード、アンダーソンが最終セットへもつれ込む3本のダブルトライをミスすると、ビートンは残り50を2本で平らげ三回戦進出を決めた。

ビートンは2003/04年イベント以来となるベスト16進出をかけ第8シードのジェームス・ウェードと対戦する。

人気のスコットランド人、ヘンダーソンは3年連続でベスト32入りへなだれ込んだ。彼はジェームス・リチャードソンを3-0でホワイトウォッシュした。

リチャードソンは一回戦で鈴木未来と最終レッグ決戦を勝ち抜いてきたが、ヘンダーソンが支配したこの試合では3レッグを奪ったにとどまった。

ダニー・ノッパートの三回戦進出はそれほど簡単なものではなかった。彼は劣勢からカラン・ライズに3-2で勝利した。

デビュー戦のライズは160チェックアウトなどでセットカウント2-1とリード、するとワールドシリーズオブダーツファイナルズ準優勝のノッパートは続く7レッグのうち6レッグを奪いキム・ハイブレクトとの三回戦進出を決めた。

昨年ベスト8入りのライアン・ジョイスはイアン・デッカーと対戦、4本のマッチとなるダーツをミスし心痛の敗退となった。

セットカウント0-2からジョイスは大反撃を見せて最終セットへもつれ込んだが、オランダのデッカーが殆どのチャンスをものにし2年連続で二回戦進出を決めた。二回戦ではウェールズのNo.2、ジョニー・クレイトンと対戦する。

この日の劇的シーンではジャスティン・パイプがスロベニアからのデビュー、ベンジャミン・プラトナマーの3本のマッチとなるダーツをかいくぐり、セットカウント1-2の劣勢から逆転勝利を収めた。

プラトナマーは3-1で勝利するはずの10ダブルと5ダブルを合計3本ミス、パイプが運命を決める最後の1本で8ダブルをあがりレベルを戻していた。

パイプは最終セットを3-1で取り、3年ぶりにダーツ最大のステージへ勝ち星で戻ってきた。二回戦では世界No.6のダリル・ガーニーが待ち受けている。

William Hillワールドチャンピオンシップは金曜も2セッションで二回戦が行われる。ピーター・ライトがシドワデル杯を目指して戦いを開始、フィリピンのノエル・マリクデムと対戦する。

第8日も英国ではNOW TVでのスカイスポーツダーツチャンネル、全世界へはDAZNとRTL7を含むPDCの全世界放映網、pdctv-HDでライブ放映される。

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