＜メジャー＞プレミアリーグ第１夜
デビュー戦のアスピナル、ダランがトップの座を確保
https://www.pdc.tv/news/2020/…
２０２０Unibetプレミアリーグ第１夜
２月６日（木）
アバディーン、 P&Jライブ
＜対戦結果＞
グレン・ダラン＜９５．０１＞ ７－３ マイケル・スミス＜９５．４１＞
ギャリー・アンダーソン＜９４．７１＞ ７－５ ダリル・ガーニー＜９１．６５＞
マイケル・バン・ガーウェン＜１０４．１３＞ ７－５ ピーター・ライト＜９７．７１＞
ネーザン・アスピナル＜８９．１９＞ ７－３ ジョン・ヘンダーソン＜８１．９３＞
ガーウィン・プライス＜９５．８６＞ ６－６ ロブ・クロス＜１００．１＞
２０２０Unibetプレミアリーグ第２夜
（勝敗は２０１８/２０１９）
２月６日（木）
ノッティンガム、モーターポイントアリーナ
＜対戦組合せ＞
ロブ・クロス ｖｓ ネーザン・アスピナル
（〇/●●）
ガーウィン・プライス ｖｓ マイケル・スミス
（〇●〇●●〇〇/〇●〇●●〇〇）
ギャリー・アンダーソン ｖｓ ピーター・ライト
（△〇〇〇/●●●●）
グレン・ダラン ｖｓ ファロン・シャーロック（チャレンジ）
（ー/ー）
ダリル・ガーニー ｖｓ マイケル・バン・ガーウェン
（●●●△●●●●〇/〇●〇〇●〇●●）
リーグテーブル
（第１夜終了時点） / ポイント / レッグ差
１．ネーザン・アスピナル / ２ / ＋４
１．グレン・ダラン / ２ / ＋４
３．マイケル・バン・ガーウェン / ２ / ＋２
３．ギャリー・アンダーソン / ２ / ＋２
５．ガーウィン・プライス / １ / ０
５．ロブ・クロス / １ / ０
７．ピーター・ライト / ０ / －２
７．ダリル・ガーニー / ０ / －２
９．マイケル・スミス / ０ / －４
１０．挑戦者 / ０ / －４
フォーマット（ラウンドロビン）：
ベストオブ１３レッグズ（ファーストトゥ７レッグズ）
ただし６－６引き分けあり
賞金：
優勝：２５０，０００ポンド
準優勝：１２０，０００ポンド
ベスト４：８０，０００ポンド
５位：７０，０００ポンド
６位：６０，０００ポンド
７位：５５，０００ポンド
８位：５０，０００ポンド
９位：３５，０００ポンド
リーグリーダー：２５，０００ポンド
合計：８２５，０００ポンド
マイケル・バン・ガーウェンがワールドチャンピオンシップ決勝で敗退したピーター・ライトになにがしかの仕返しができた。このアレキサンドラパレス戦の再現となったアバディーンでの２０２０年Unibetプレミアリーグ第１夜では７－５で勝利した。
第１６回を迎えるプレミアリーグでは真新しいP&Jライブに７，０００人の観客を集め、５度のプレミアリーグチャンピオン、バン・ガーウェンが激戦の末ライトに打ち勝った。
ライトは新年にバン・ガーウェンをワールドチャンピオンの座から退位させたが、この日は序盤から１２０チェックアウト、８０フィニッシュと賢くレッグを奪い２－０リードとした。しかしバン・ガーウェンも１２０チェックアウト、１０６チェックアウトなどで３－２リードと逆転した。
続く６レッグは先攻キープが続きバン・ガーウェンが６－５リードとし、このオランダ人は最終レッグをブレーク、勝利のスタートを切って５年連続でのプレミアリーグ栄冠の探求へ踏み出した。
「今夜はうまく行ったと思う。自分のプレーには文句をつけられない。」とバン・ガーウェン。彼は先週金曜のマスターズでは一回戦で砕け散っていた。
「今僕は新しいダーツに慣れるという試練を受けている。」
「練習ではどのダーツを使っても思うようにいっているけどビッグステージへ登場するとそうはいかない。」
「でも僕の経験という長い目で見て、何かを替えなければいけないという結論だ。」
「勿論今夜はワールドチャンピオンじゃないというプレッシャーを感じていた。でも凄く練習してきたしここから築きあげられると思う。」
２度のプレミアリーグチャンピオン、ギャリー・アンダーソンはアバディーンで勝利した唯一のスコットランド人となった。彼は用心深い戦い方でダリル・ガーニーに４－５ダウンから７－５で勝利しプレミアリーグ復帰を勝利で飾ることができた。
アンダーソンは背中の負傷で２０１９年のキャンペーンを欠場し、ほぼ２年ぶりのプレミアリーグ出場となったが、接戦の中ガーニーがブレークで５－４リードとした時、敗退に向かうかと思われた。
しかし、この２度のプレミアリーグチャンピオン、アンダーソンはここで彼一流のフォームで１３ダーツ、１２ダーツ、１２ダーツと火を噴き郷土愛の強いスコットランド人観客を喜ばせた。
「今夜は初めて大観衆の前でプレーした時のような感触だった。まだ震えている。」とアンダーソン。
「ダリルに対してとても苦労した。彼との対戦ではリズムに乗ったことがない。でも方法を替えたらうまくいった。」
「僕は自分のダーツを取り戻すのに３か月の猶予を考えている。再び試合を勉強しているような感覚だけどちょっと戻ってきた。」
「今日の観客は信じられないくらいだった。驚愕のべニューで地元愛の観客を集めてプレーするのは全く楽しい限りだ。今夜を楽しむつもりだ。」
プレミアリーグ全出場となったネーザン・アスピナルとグレン・ダランにとっては完璧なスタートとなった。彼等はそれぞれジョン・ヘンダーソン、マイケル・スミスに勝利した。
地元が大いに期待するヘンダーソンのアバディーン出場はアスピナルにつぶされた。アスピナルはこのスコットランド人に７－３で勝利した。
２０１９年に代替要員として登場しバン・ガーウェンと引き分けを演じたヘンダーソンは最初のチャレンジャーとして登場したがスローなスタートから回復できず、アスピナルがプレミアリーグプレーヤーとしての初戦を拾った。
ヘンダーソンが１レッグ差と迫る９６を残し待つ間にこのUKオープンチャンピオンはトレードマークの１７０チェックアウトを見せヘンダーソンの反撃の期待をへし折りそのまま勝利へと突き進んだ。
「ちょっと奇妙な感覚だ。勝てて嬉しいけど僕のプレーには不満だ。」とアスピナル。
「去年のアバディーンを見てからここの観客の対応はひどいのではと心配していたけど予想外にそうではなかった。」
「きょうの観客はジョンの調子が上がらずしおれていたと思う。彼は素晴らしい人物だし同情する。でも僕が結果を出すことができた。」
「正直僕も調子が上がらなかった。試合では３本はいいショットが出来た。それはマッチとなる最後の１７０チェックアウトだ。」
「先週マスターズへ出場できたのは僕に有利だった。勝つ感覚を持てたのだ。一方ジョンは２，３か月ステージでの経験がなかったからね。」
一方、ダランはダブルは２本しか外さず、容赦なく２０１８年プレミアリーグ準優勝のスミスを７－３で打ち破った。
この３度のBDOチャンピオンはアベレージで１０ポイントも劣勢だったものの３－２とリードし、第７レッグではスミスが大事な２本のダブルをミスするとその差を拡げて５－２とした。
その後、ダランは振り返ることなく素晴らしいダーツで初めてのプレミアリーグプレーヤー全出場を勝利した。
「素晴らしいスタートだ。僕の経歴で最大のイベントで最高プレーヤーのうちの驚愕のプレーヤーを倒した。」とダラン。彼は第２夜のノッティンガムでファロン・シャーロックの挑戦を受ける。
「マイケルは難なく試合を進めていたし僕のスロープレーが彼のリズムを壊したりはしていなかった。」
「今日はとても緊張した。今朝からずっとそうだった。でも試合前に妻から電話を貰い嬉しかった。あれが助けになった。」
「３年前僕はストックトンのクラブのテレビでプレミアリーグを見ていた。友達は”いつかグレンもあそこでプレーすることになるよ”と言っていたしそれが現実になった。本当に驚きの物語だ。」
「僕の今年のプレミアリーグの目標は唯一最下位にならないことで、審判の夜を通過できるよう確かめることだ。」
この夜最終試合はガーウィン・プライスが４－６ダウンから反撃しロブ・クロスと６－６の引き分けとした。
第１レッグを１２４チェックアウトしプライスは４－２リードしたが、クロスは４レッグ連取で負けなしとした。
世界No.３のプライスはここで１３０チェックアウトの火を噴き、これをテコに１３ダーツで引分けとして取りこぼしを防いだ。
２０２０年Unibetプレミアリーグは２月１３日（木）ノッティンガムの第２夜へと続き、世界の衝撃、シャーロックがチャレンジャーとしてプレミアリーグへデビューを果たす。一方、スコットランドのワールドカップ優勝者同士、アンダーソンとライトがぶつかり合う。
