<メジャー>2020年UKオープン第2日(五回戦、六回戦)
クレイトンが9ダーツ、壮絶な闘いのガーニー
https://www.pdc.tv/news/2020/…
2020年Ladbrokes UKオープン
バトリンズ、マインヘッドリゾート
3月7日(土)午後セッション(英国12:30、日本21:30)
<五回戦結果>(ベスト32)
クリス・ドービー(21)<98.45> 10-5 サイモン・ウィットロック(14)<92.57>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<95.63> 10-9 ジェイソン・ロー(98)<96.35>
ピーター・ライト(2)<101.49> 10-6 イアン・ホワイト(11)<98.52>
ロブ・クロス(4)<93.73> 10-9 マイケル・スミス(5)<98.87>
ダリル・ガーニー(8)<94.86> 10-9 ウィリアム・オコーナー(36)<91.22>
ガーウィン・プライス(3)<98.6> 10-3 リッキー・エバンス(28)<89.92>
ジェームス・ウェード(9)<95.88> 10-1 キム・ハイブレクト(37)<88.55>
ギャリー・アンダーソン(7)<91.29> 10-5 サイモン・スティーブンソン(65)<88.38>
ジョニー・クレイトン(17)<101.6> 10-4 ジョー・カレン(15)<93.1>
メンサー・スルホビッチ(12)<91.7> 10-7 ダーク・バン・デュイベンボーデ(79)<95.6>
スティーブン・バンティング(16)<102.3> 10-2 アラン・タバーン(105)<94.2>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(29)<92.0> 10-4 マシュー・エドガー(63)<81.5>
ジェイミー・ヒューズ(44)<91.5> 10-7 マーティン・アトキンス(ウィガン)(134)<89.0>
イェル・クラーセン(49)<97.4> 10-1 スティーブ・ウェスト(35)<88.4>
カイル・マッキンストリー(-)<98.0> 10-5 マーティン・シンドラー(53)<90.8>
ガブリエル・クレメンズ(38)<99.5> 10-6 アンディ・ボールトン(68)<90.8>
3月7日(土)夕刻セッション(英国19:00、日本04:00)
<六回戦結果>(ベスト16)
マイケル・バン・ガーウェン(1)<108.3> 10-4 ジェームス・ウェード(9)<92.5>
ロブ・クロス(4)<94.5> 10-8 スティーブン・バンティング(16)<91.2>
ダリル・ガーニー(8)<99.3> 10-6 ピーター・ライト(2)<101.8>
ガーウィン・プライス(3)<102.9> 10-9 ガブリエル・クレメンズ(38)<97.3>
ジョニー・クレイトン(17)<99.2> 10-8 クリス・ドービー(21)<95.5>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(29)<94.1> 10-8 カイル・マッキンストリー(-)<89.7>
ジェイミー・ヒューズ(44)<90.7> 10-5 メンサー・スルホビッチ(12)<91.4>
イェル・クラーセン(49)<93.0> 10-9 ギャリー・アンダーソン(7)<94.1>
3月8日(日)午後セッション(英国12:45、日本21:45)
<準々決勝組合せ>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(29) vs ガーウィン・プライス(3)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs ロブ・クロス(4)
ダリル・ガーニー(8) vs イェル・クラーセン(49)
ジェイミー・ヒューズ(44) vs ジョニー・クレイトン(17)
3月8日(土)夕刻セッション(英国19:00、日本04:00)
<準決勝>
<決勝>
フォーマット:
一回戦~三回戦=ベストオブ11レッグズ(6先)
四回戦~準々決勝=ベストオブ19レッグズ(10先)
準決勝、決勝=ベストオブ21レッグズ(11先)
賞金:
優勝=100,000ポンド
準優勝=40,000ポンド
ベスト4=20,000ポンド
ベスト8=12,500ポンド
ベスト16=7,500ポンド
ベスト32=4,000ポンド
ベスト64=2,000ポンド
ベスト96=1,000ポンド
合計450,000ポンド
9ダーツ達成のヒーロー、ジョニー・クレイトンが巨砲のマイケル・バン・ガーウェン、ガーウィン・プライス、ロブ・クロスと並びLadbrokes UKオープン準々決勝へ進出した。この劇的な一日で3人の元チャンピオンたちがマインヘッドで敗退を喫した。
この450,000ポンドの複数ボードによるイベントはバトリンズ、マインヘッドリゾートで五回戦、六回戦を行い残る32プレーヤーがこの土曜8人に絞られた。
この日のヘッドラインを飾ったのがウェールズ人のクレイトンで素晴らしい9ダーツを達成、彼は初めてこのイベントの準々決勝へ進出した。
クレイトンはジョー・カレンとの五回戦を素晴らしいディスプレーで10-4とし、ベスト16でクリス・ドービーを10-8で下した第12レッグで2つの180得点と141チェックアウトという完璧な瞬間をエンジョイした。
これでクレイトンは8-4リードとするとドービーは当初の0-5ダウンからの反撃を継続し117チェックアウト、104チェックアウトと続け9-8までこぎつけた。しかしウェールズ人は勝利で幕を閉じた。
「本当に特別な瞬間だ、ちょっと嬉しかった。」とクレイトン。彼は準々決勝でジェイミー・ヒューズと対戦する。「どのトーナメントを通じても僕にとって初9ダーツだった。素晴らしい感覚だ。」
「練習ではいくつか出してたけどあれは僕の愛犬だけが知っている。観客の前で達成してようやく僕も出来ることをお見せできた。」
クレイトンはこれで日曜初のテレビ放映タイトルを狙っておりこう付け加えた。「明日は大舞台で待ち遠しい。自信満々だ。以前もいいところまで行ったし優勝まで狙いたい。」
クレイトンの9ダーツはUKオープン史上9個目となり、2016年にバン・ガーウェンがロブ・クロス戦で出した以来だ。
この9ダーツはこの四日の間で2つ目のテレビ放映での達成で、マイケル・スミスがダブリンのプレミアリーグで達成しており、2020年PDCイベントで13個目となる。
クレイトンは同郷のウェールズ人、ガーウィン・プライスと並んで準々決勝へ進出を決めた。プライスは六回戦でドイツのガブリエル・クレメンズを最終レッグ11ダーツとして10-9で退けていた。
この世界No.3は土曜に35歳を迎えたが、ベスト32でリッキー・エバンスに勝ち、これで3つ目のテレビ放映タイトルを目指している。
「素敵な誕生日プレゼントになった。」とプライス、彼は準々決勝でディミトリ・バン・デン・バーグと対戦する。
「3試合とも僕はいいプレーが出来ている。でも前の2試合はチャンスをものに出来ていたけど、ガブリエルとの試合では序盤でダブルをいくつかミスしたので彼にリードされた。」
「彼は自信に満ちておりいいプレーをしてたけど僕も懸命に頑張り最後のようないいダーツをした。通過できたし日曜が楽しみだ。」
2度のUKオープンチャンピオン、バン・ガーウェンはジェイソン・ローとの五回戦であわやの場面を克服、ベスト16ではトップフォームに戻り君臨したスタイルでアベレージも109、4本しかダブルを外さずジェームス・ウェードを10-4で完勝した。
この世界No.1は土曜最初の試合で170チェックアウト、116チェックアウトを繰り出し5おー0リードと余裕で勝利へ向かったと思われた。
ミッドランドの建築業者のローは1月にQスクールでPDCツアーカードを獲得したばかりだが、反撃してレベルとし9-8リードと突っ走った。ここでこのオランダ人が2レッグを連取して大接戦を制し、続いて2度のチャンピオン、ウェードを退けた。
「まだまだやるべきことがあり、しっかり焦点を合わせなければいけない。このトーナメントは優勝したいからね。」とバン・ガーウェン。彼はベスト8でロブ・クロスと対戦する。
「午後セッションでは自分で試合を難しくしてしまった。でも今夜のパーフォーマンスには満足している。」
「感触はいいしここから立ち直りたい。みんな僕を倒そうと血相を変えているけどここまで僕もいいプレーが出来てるしもっとみんなにダメージを与えたい。」
ワールドチャンピオンのライトは、2017年UKオープン優勝者だが、このイベント2勝目という希望を妙味のあるダリル・ガーニーとの六回戦で断ち切られた。この北アイルランド人が準々決勝へ進出した。
ライトはイアン・ホワイトとの五回戦を10-6で勝利し、ガーニーに対しても3-1と序盤をリードしたがガーニーは136チェックアウト、148チェックアウトなどで10-6の勝利を収めた。
ガーニーは五回戦でも闘争心を丸出しにしウィリアム・オコーナーに1-7とされながら10-9で勝利した。彼は最終レッグでオコーナーの3本のマッチとなるダブルミスをかいくぐり勝利にたどり着いていた。
この北アイルランドのスターは次にイェル・クラーセンと対戦する。クラーセンは2016年よーろぴなんチャンピオンシップ以来となるテレビ放映イベントの準々決勝進出で、2018年優勝のギャリー・アンダーソンに10-9で勝利していた。
クラーセンは2017年に手首の手術を受けてからベスト32止まりを続けてきたが、アンダーソンとの接戦では従来にないベストダーツを繰り出し、五回戦のスティーブウェスト戦の10-1勝利からの好調さを継続した。
「プレッシャーのある状況でもステージでリラックスできるまでかなり時間がかかってしまった。」とクラーセン。4年前にベスト4だった。
「自信が戻ってきておりプレッシャーの下でもパーフォームできるようになったしギャリー戦で見せられた。この週末に僕のできる得点力が発揮できれば誰でもやっつけることができる。」
2019年UKオープン準優勝のクロスはこの土曜、セントへレンズの二人、マイケル・スミスとスティーブン・バンティングに大激戦の末勝利して準々決勝入りを決めた。
クロスはスミスとの五回戦の最終レッグでスミスの164チェックアウトのマッチとなるインブルでのダブルミスをかいくぐった。さらにバンティングとの六回戦では7-8ダウンから3レッグ連取で勝利した。
「二試合とも大混戦をものにし結果を得た。こうできなきゃね。」とクロス。
「まだ僕の本来のノリが始まっていない。このままではマイケルには通用しない。でもそんなに離れている訳でもない。チャンスはものにできたし次の試合も楽しみにしている。マイケルとの試合は得るものが多いからね。」
ヒューズは早々にマーティン・アトキンスに10-7勝利、さらにメンサー・スルホビッチに10-5勝利して初のPDCテレビ放映イベント準々決勝進出を決めた。
2度のワールドユースチャンピオン、バン・デン・バーグは土曜、マシュー・エドガーとカイル・マッキンストリーを破り初めてのUKオープン準々決勝へ進出した。
マッキンストリーは金曜のファロン・シャーロックとの一回戦勝利でスタートしたが、五回戦でマーティン・シンドラーに10-5で勝利、PDCテレビ放映イベントで最高位の進撃を見せた。
ウェードもキム・ハイブレクトとの五回戦をクラーセンのスコアに並ぶ10-1で勝利、一方サイモン・ウィットロック、ダーク・バン・デュイベンボーデ、サイモン・スティーブンソン、アンディ・ボールトンはベスト32で脱落した。
Ladbrokes UKオープンは日曜、午後セッションは準々決勝が、夕刻セッションは準決勝と決勝が行われ完結する。優勝者には優勝賞金100,000ポンドが授与される。