＜メジャー＞Betfredワールドマッチプレー第１日（全９日）
他に例を見ない精巧なバーチャル会場で観客の雰囲気抜群
https://www.pdc.tv/news/2020/…
２０２０年Betfredワールドマッチプレー
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
（カッコ内はPDCランキング）
＜カッコ内はアベレージ＞
７月１８日（土）
＜一回戦結果＞
サイモン・ウィットロック（１６）＜８９．９６＞ １０－４ ライアン・ジョイス（４２）＜９０．１１＞
クリストフ・ラタイスキー（１３）＜１０７．５３＞ １０－４ ジャメイン・ワッティメーナ（２３）＜９６．４７＞
ジェームス・ウェード（９）＜９６．５８＞ １２－１０ キーガン・ブラウン（３０）＜９９．４５＞
マイケル・バン・ガーウェン（１）＜９９．８２＞ １０－７ ブレンダン・ドラン（３２）＜９１．８８＞
ギャリー・アンダーソン（８）＜９０．５９＞ １０－５ ジャスティン・パイプ（５７）＜８７．４１＞
（勝敗は２０１８/２０１９/２０２０）
７月１９日（日） （現地１８：００、日本時間翌日０２：００）
＜一回戦組合せ＞
メンサー・スルホビッチ（１２） ｖｓ ジェイミー・ヒューズ（３５）
（－/ー/●）
グレン・ダラン（１５） ｖｓ ジェフリー・デ・ズワーン（２１）
（－/〇●/ー）
ロブ・クロス（４） ｖｓ ガブリエル・クレメンズ（４０）
（●/●/ー）
ピーター・ライト（２） ｖｓ ジョセ・デ・スーザ（５１）
（－/●●/〇）
マイケル・スミス（５） ｖｓ ジョニー・クレイトン（２０）
（〇●/ー/〇）
フォーマット：
一回戦：ベストオブ１９レッグズ
二回戦：ベストオブ２１レッグズ
準々決勝：ベストオブ３１レッグズ
準決勝：ベストオブ３３レッグズ
決勝：ベストオブ３５レッグズ
※２レッグ差をつけること
＜賞金＞
優勝：１５０，０００ポンド
準優勝：７０，０００ポンド
ベスト４：５０，０００ポンド
ベスト８：２５，０００ポンド
ベスト１６：１５，０００ポンド
ベスト３２：１０，０００ポンド
２０２０年Betfredワールドマッチプレーが土曜、ミルトンキーンズで開幕、元チャンピオンのマイケル・バン・ガーウェン、ジェームス・ウェード、ギャリー・アンダーソンが勝利して二回戦進出を決めた。
世界No.１のバン・ガーウェンはブレンダン・ドランを５－５から１０－７で克服し３度目のワールドマッチプレータイトルへ向け進軍した。
このオランダ人はこのユニークな無観客会場でドランに４－１リードとし順当に行けると思われた。
しかし、この北アイルランドのエースは続く５レッグのうち４レッグを奪いレベルで休憩を迎えた。この反撃では１４ダーツ、１３ダーツ、大きな１２８チェックアウトが含まれていた。
しかしドランは第１１レッグでリードできるダブル１６をミス、バン・ガーウェンが５ダブルを仕留めさらに８２フィニッシュで７－５リードとした。
ドランは再びレベルへ追いついたがバン・ガーウェンは１３ダーツで再びリードし残る２レッグをものにしてベスト１６入りを決めた。
「勝ちは勝ちだしどう勝ったかは問題ではない。でも真剣にならざるを得ず今日はとても苦労した。」とバン・ガーウェン。彼は火曜にサイモン・ウィットロックと当たる。
「プレーはまあまあだったけど４－１リードとしながらブレンダンにプレッシャーを掛け続けられなかった。不思議なことでこんなことは初めてだ。でも対処しなければいけないし何とか勝つことができた。」
「自分に要求し過ぎていたかも。でもこれでもアベレージは１００近くだったし十分だ。もっと良くしなければいけないけど２日間休みがあり次の試合に準備する。サイモンとはとても試合したいし火曜が楽しみだ。」
ウィットロックは４年連続の二回戦進出を決めた。彼はオープニング試合でライアン・ジョイスを１０－４で下した。
第１６シードのウィットロックは第１レッグから１８０スタート、７８フィニッシュ、８４フィニッシュで一気に３－０リードとした。ここでジョイスも反撃し１０８チェックアウトなどから３－２とした。
しかしウィットロックは８８フィニッシュ、９２フィニッシュなど４レッグを連取しこのデビュー者を引き離した。この２度のベスト４は最後を１８ダブルで仕留めた。
「最初は奇妙な感覚だった。僕はブラックプールに居るフリをし、観客に挨拶した。その感覚が僕を勇気づけてくれた。」とウィットロック。「あの録音された歓声の前で僕は観客の前にいる様な気になった。」
「ライアンはサマーシリーズを優勝してきており素晴らしいプレーヤーだ。だから彼に勝てて嬉しい。いいことづくめだ。気分も最高だ。」
一方、ウェードはキーガン・ブラウンの０－４からの強烈な反撃を持ちこたえ、タイブレークの末この元ワールドユースチャンピオンを１２－１０で退けた。
２００７年ワールドマッチプレー優勝者のウェードは素晴らしいスタートダッシュで序盤５レッグのうち４レッグを８４フィニッシュ、７６フィニッシュ、１０４チェックアウトなど１２ダーツから１５ダーツで奪いアドバンテージを取った。
ブラウンはまず１１ダーツで１レッグを取り、続く４レッグを連取して５－４リードとした。その後ハイレベルな応酬で４レッグを分け合い、アイルオブワイトのプレーヤーが７－６リードとした。
ここでウェードが１０７チェックアウトでブレークし３レッグを連取して９－７リードとなったが、ブラウンも３レッグ連取で１０－９リードと逆転、試合はタイブレークへもつれ込んだ。
しかしウェードは集中し２度８ダブルをあがりさらに最後を１８ダブルを仕留めて勝利した。
「もっと頑張ってもっと早く勝つべきだった。でも最後に勝てて嬉しい。」とウェード。「僕はベストを出せなかったしプレーには不満だった。でも今日のキーガンは凄く良くこんな強い時は嫌だな。」
「この栄光のイベントでの勝利は最大の価値がある。全プレーヤーはここで勝つために頑張っており本当に勝つことが難しい。実行するのが大事で言うだけは容易だ。」
ウェードの垂涎の二回戦は２０１８年優勝のギャリー・アンダーソンだ。このスコットランド人はジャスティン・パイプと５－５となりながら引き離して１０－５で勝利した。
パイプは右肘の皮下炎症治療により２年間ダーツから離れようやくワールドマッチプレーへ戻ったが、１２２チェックアウトをインブルで決めるなどこのタウントンのプレーヤーは接戦の中３－２リードとした。
アンダーソンは続く４レッグの３レッグを取り再びリードを奪うとパイプも第１０レッグを取りレベルで休憩に入った。この後２度のワールドチャンピオンは相手のダブルミスを突き、さらに１２０チェックアウト、１１２チェックアウトなどで５レッグを連取、一気に勝利した。
アンダーソンは、「無観客でプレーするのが奇怪だった。違った感触だったけど最後は勝てた。いつもなら観客と冗談を交わすので変な感触だった。」
「やりたいようなプレーじゃなかったけど復活したのは良いことだ。もっといいプレーをしようと思う。」
クリストフ・ラタイスキーは２年連続のワールドマッチプレーベスト１６入りだ。彼はジャメイン・ワッティメーナに素晴らしいパーフォーマンスを見せ１０－４で勝利した。
このポーランドのエースはアベレージ１０７．５３に達しワッティメーナの完璧なフィニッシュを食い止め、安定的な強さでロブ・クロスかガブリエル・クレメンズの勝者との二回戦へ進んだ。
ワッティメナはオープニングレッグで１１８チェックアウト、しかしラタイスキーも１３２チェックアウトでレベルへ戻し、さらに１１ダーツなど４レッグ続けて奪い４－１リードとした。
ワッティメナも９５フィニッシュ、１２０チェックアウトでその差を１レッグに詰め寄ったがラタイスキーはここを１０２チェックアウトで食い止め再び４レッグ連取で８－３リードとした。
ワッティメナは２本で８１フィニッシュなど素晴らしいあがりを維持したものの、ラタイスキーは１１８チェックアウトと１１ダーツを続け記念すべき勝利をあげた。
「勝てて天にも昇る気持ちだ。」とラタイスキー。「僕の上出来の試合だった。アベレージも良かった。」
「１本１本集中しようとした。サマーシリーズがこの準備にとても助かった。３か月間もトーナメントがなく試合から遠ざかってたからね。」
一回戦は日曜も続き５試合が行われる。この日は現チャンピオンのロブ・クロスがドイツからのデビュー者ガブリエル・クレメンズと対戦する。
ワールドチャンピオンのピーター・ライトはジョセ・デ・スーザと、元準優勝のマイケル・スミス、メンサー・スルホビッチも出場、前回ベスト４同士のグレン・ダランとジェフリー・デ・ズワーンが対戦する。
