<メジャー>Betfredワールドマッチプレー第6日(全9日)
メジャーは緊張/プレッシャー/焦りで極限状態に、大物もリズム崩す
https://www.pdc.tv/news/2020/…
2020年Betfredワールドマッチプレー
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
(カッコ内はPDCランキング)
<カッコ内はアベレージ>
7月23日(木)
<準々決勝結果>
マイケル・スミス(5)<98.32> 16-13 クリストフ・ラタイスキー(13)<93.82>
ギャリー・アンダーソン(8)<98.09> 16-12 サイモン・ウィットロック(16)<95.29>
(勝敗は2018/2019/2020)
7月24日(金) (現地19:00、日本時間翌日03:00)
<準々決勝組合せ>
エイドリアン・ルイス(14) vs ディミトリ・バン・デン・バーグ(26)
(●/●〇〇/●)
グレン・ダラン(15) vs ビンセント・バン・デ・ブート(33)
(-/ー/〇)
7月25日(土) (現地20:00、日本時間翌日04:00)
<準決勝組合せ>
マイケル・スミス(5) vs ギャリー・アンダーソン(8)
(〇●〇〇〇/〇/ー)
ルイス/バン・デン・バーグ vs ダラン/バン・デ・ブート
フォーマット:
一回戦:ベストオブ19レッグズ
二回戦:ベストオブ21レッグズ
準々決勝:ベストオブ31レッグズ
準決勝:ベストオブ33レッグズ
決勝:ベストオブ35レッグズ
※2レッグ差をつけること
<賞金>
優勝:150,000ポンド
準優勝:70,000ポンド
ベスト4:50,000ポンド
ベスト8:25,000ポンド
ベスト16:15,000ポンド
ベスト32:10,000ポンド
2018年チャンピオンのギャリー・アンダーソンとマイケル・スミスが木曜夜、ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナで行われた2020年Betfredワールドマッチプレー準々決勝でそれぞれサイモン・ウィットロックとクリストフ・ラタイスキーを破り準決勝で角を突き合わせることになった。
スミスはこの夜頑固なディスプレーでポーランドNo.1のラタイスキーに16-13で勝利、アンダーソンはマイケル・バン・ガーウェンを下したサイモン・ウィットロックと激戦の末破りベスト4進出を決めた。
二回戦でジェームス・ウェードを破り進出してきたアンダーソンは優勢を保ち序盤後の休憩までに4-1リードとした。
休憩後は両者とも180得点が増えそれぞれキープ、ウィットロックが一つブレークし差を1レッグへ縮めた場面となった。
120を残したこのオーストラリア人は1本目が20トリプルを邪魔をしたのでインブル2本連続でチェックアウト、アンダーソンは80を残したままキープのチャンスを失った。
アンダーソンは直ぐさま5ダブルを仕留め2レッグアドバンテージで主導権を奪い返し続いてキープして差を3レッグとした。
このスコットランド人は第2休憩から戻ると再びウィットロックを締め付けにかかり、元ヨーロピアンチャンピオンはキープ出来ずアンダーソンが10-6リードとなった。
ウィットロックはここで完全復活とも思わせる反撃で80フィニッシュ、114チェックアウトなど4レグを連取、試合を10-10のレベルへ追いついた。
この反撃を受けてもアンダーソンは再び試合の主導権を奪い返し10ダブルでキープさらに20ダブルをあがって12-10リードとした。
しかし再びウィットロックが残り90をインブルでフィニッシュし試合を戻しにかかった。
ここで元2年連続ワールドチャンピオンは101フィニッシュの20ダブルを外すとウィットロックが奪い12-12と差が再び消滅した。
残り4レッグではアンダーソンの得点力がものを言い、ウィットロックに1本しかダブルトライを許さず4度目の準決勝進出を決めた。
「今夜はハードワークだった。でもサイモンが相手ならそうせざるを得なかった。彼は戦い抜き相手に真剣にさせるので最後まで気が抜けなかった。」と勝利したアンダーソン。
「出来れば日曜も出場しトロフィを抱えたいけど、まずは一試合ずつで土曜は再びマイケル・スミスとの厳しい試合が待っている。」
「彼はここのところ僕に対しいい戦績を残しており素晴らしいダーツをしている。何年も彼は凄いと言い続けているけど、トップに躍り出てくるには思ったよりちょっと遅い。」とベスト4の対戦相手についてこのスコットランド人は言う。
アンダーソンは土曜夜の準決勝で弟子のスミスと対戦する。2019年準優勝のスミスはクリストフ・ラタイスキーに勝ってベスト4入りした。
試合はスミスが1つブレークを果たし2-0リードで進むとラタイスキーもすかさずインブルで128チェックアウトでブレークを返した。
互いにブレークしながら試合は5-5となり、ここでポーランド人がブレークで初リードを奪った。しかしスミスに直ぐに引き戻されプレッシャーを与えることが出来なかった。
第14レッグではスミスが8-6リードできる4本のダブルをミス、ラタイスキーが奪い7-7となると続いてラタイスキーが素晴らしい161チェックアウトを見せてブレーク、8-7と逆転リードした。
このイングランド人はすぐにブレークバックしこれで8-8のレベルとなった。
第18レッグでラタイスキーがまたもや残り139を20ダブルでチェックアウト、9-9となった。
スミスはキープに続き第20レッグでブレークし11-9リードとした。
この元ワールドユースチャンピオンはここから6ダブルをあがり3レッグ差リード、さらにブレークを加え13-9リードとした。
5レッグ連取でスミスはそのまま行くかと思われたがラタイスキーが20ダブルでようやく流れを止め14-10とした。
このポーランド人はスミスが20ダブルを1本ミスする間にブレークを加え差を縮めた。
ラタイスキーは全レッグでプレッシャーを与え続けたが、このイングランド人は16-13で勝利しラインを越えて2年連続マッチプレーでベスト4入りした。
この勝利でスミスはプレミアリーグ準優勝時に短時間だがランキングされた世界ランキング4位へ返り咲いた。
「ランキングが上昇出来たのはとても嬉しい。ロックダウン前はネーザン・アスピナルに大差があったけどその後するすると近づいて来られた。今はもうその点はやきもきしないしただ決勝目指して集中したい。」と試合後のスミス。
「悪くてもいい時に悪すぎる時もあるけどもしMVGみたいに1位になれば優勝も流れ込んでくるんだろうね。」
「今日は自分に凄いプレッシャーを掛けたけど素晴らしいプレーヤーと対戦する時でも十分対応できると証明できた。」
Betfredワールドマッチプレー準決勝進出の最後の2人は金曜夜決まる。試合はエイドリアン・ルイス対ディミトリ・バン・デン・バーグ戦とグレン・ダラン対ビンセント・バン・デ・ブート戦だ。