<メジャー>プレミアリーグ第9夜「審判の夜」
ロブクロス脱落、MVG初の4位転落
https://www.pdc.tv/news/2020/…
2020年Unibetプレミアリーグ
第9夜<審判の夜> 8月27日(木)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦結果>
ネーザン・アスピナル<102.96> 7-5 マイケル・スミス<102.06>
ギャリー・アンダーソン<99.76> 7-4 マイケル・バン・ガーウェン<95.20>
ガーウィン・プライス<102.15> 7-0 ジャメイン・ワッティメーナ<81.24>
ピーター・ライト<99.21> 7-4 ダリル・ガーニー<91.9>
グレン・ダラン<106.02> 7-4 ロブ・クロス<103.97>
現在の状況(リーグテーブル)
(審判の夜終了時点) / ポイント / レッグ差 / 通算アベレージ / 通算ダブル率
1.グレン・ダラン / 14 / +18 / 99.05 / 56.42%
2.ピーター・ライト / 12 / +10 / 98.24 / 49.28%
3.ネーザン・アスピナル / 11 / +5 / 97.65 / 47.14%
4.マイケル・バン・ガーウェン / 10 / +6 / 100.76 / 48.80%
5.ギャリー・アンダーソン / 10 / ±0 / 96.83 / 41.96%
6.ガーウィン・プライス / 9 / +10 / 97.65 / 40.51%
7.マイケル・スミス / 9 / +2 / 98.43 / 36.61%
8.ダリル・ガーニー / 6 / -8 / 92.89 / 43.36%
(脱落)9.ロブ・クロス / 5 / -14 / 94.67 / 38.24%
※.挑戦者 / 4 / -29 / /// / ///
(勝敗は2019/2020)
第10夜 8月28日(金)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
グレン・ダラン vs ガーウィン・プライス
(〇●●〇●●〇/●〇)
ピーター・ライト vs ギャリー・アンダーソン
(〇〇〇〇/〇△)
ネーザン・アスピナル vs マイケル・バン・ガーウェン
(〇●〇/●〇●〇)
マイケル・スミス vs ダリル・ガーニー
(●〇●〇/〇)
第11夜 8月29日(土)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
ダリル・ガーニー vs ピーター・ライト
(△●〇●〇〇●/〇〇)
マイケル・スミス vs ネーザン・アスピナル
(〇〇●●〇/〇〇)
ギャリー・アンダーソン vs グレン・ダラン
(-/●)
マイケル・バン・ガーウェン vs ガーウィン・プライス
(〇〇△〇〇〇●〇/●〇〇)
第12夜 8月30日(日)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
ネーザン・アスピナル vs ギャリー・アンダーソン
(〇/〇△)
ピーター・ライト vs ガーウィン・プライス
(●●〇●/〇〇●〇)
マイケル・バン・ガーウェン vs マイケル・スミス
(〇〇〇●〇〇/●●)
グレン・ダラン vs ダリル・ガーニー
(●〇●/〇〇)
第13夜 9月2日(水)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
グレン・ダラン vs マイケル・スミス
(●〇●〇●/〇)
ダリル・ガーニー vs ギャリー・アンダーソン
(●/●)
ピーター・ライト vs マイケル・バン・ガーウェン
(●●〇●●●〇●/〇●●●)
ガーウィン・プライス vs ネーザン・アスピナル
(●〇〇●〇●〇〇/●●)
第14夜 9月3日(木)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
ガーウィン・プライス vs ダリル・ガーニー
(〇●△●〇/△)
ギャリー・アンダーソン vs マイケル・スミス
(●/〇〇)
ピーター・ライト vs ネーザン・アスピナル
(●●/●〇〇●)
グレン・ダラン vs マイケル・バン・ガーウェン
(〇〇/〇)
第15夜 9月4日(金)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
ダリル・ガーニー vs ネーザン・アスピナル
(〇●〇●/〇)
グレン・ダラン vs ピーター・ライト
(〇●●/ー)
ギャリー・アンダーソン vs マイケル・バン・ガーウェン
(●●●●/●〇)
マイケル・スミス vs ガーウィン・プライス
(●〇●〇〇●●/●△●)
第16夜 9月5日(土)
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
<対戦組合せ>
ピーター・ライト vs マイケル・スミス
(〇〇△△●〇/〇●〇●)
マイケル・バン・ガーウェン vs ダリル・ガーニー
(●〇●●〇●〇〇/〇〇)
ネーザン・アスピナル vs グレン・ダラン
(●●/〇)
ガーウィン・プライス vs ギャリー・アンダーソン
(〇〇/●●〇)
フォーマット:ベストオブ14レッグズ
(ファーストトゥ8レッグズ、7-7引分け)
ロブクロスが審判の夜、ミルトンキーンズでグレン・ダランに7-4で敗退しUnibetプレミアリーグ敗退となった。グレン・ダランはリーグテーブルトップの座を維持した。
2019年プレミアリーグ準優勝のクロスはここまで9試合で1勝しか出来ず、ミルトンキーンズで再開されたセッションでは結局最終試合もダランに7-4の負けで3連敗となり灼熱のシーズンを余儀なくされた。
彼はこの日最下位でのスタートとなり、すでに運命は自分で決められずダリル・ガーニーがピーター・ライトに1ポイントでも奪えば決まってしまう状況だった。
幸運にもガーニーは現ワールドチャンピオンに7-4で敗退したのでこのヘイスティングのエースにも最終試合に可能性が残った。
クロスは今シーズン一番となるパーフォーマンスを見せアベレージも103越えとなったがこれでも不動のリーグトップ、ダランには通用せず逆にいくつか信じられないダーツを食らってしまった。
試合は序盤からクロスに逆風が吹き荒れ、ダランが167チェックアウトなどで一気に5-0リードへと突き進んだ。
後半にかけようやくリズムをつかみ出したクロスだが、プレミアリーグ残留の望みをつなぐには残り7レッグを連取する必要があった。
124チェックアウトや81フィニッシュ、90フィニッシュで当面の命をつないだが、ダランはクロスの命運を削り取りかつリーグテーブルで2ポイントリードでトップを維持する大きな勝利を上げた。
「ロブは元ワールドチャンピオンだし今夜彼はチャンピオンのように活躍していた。」とダラン。「ロブは大好きだけど僕は自分に集中する必要があったしこの勝利は本当に嬉しい。」
「僕の確信が今本当に現実化しているしプレーは最高潮だ。フライトを替えたのが大きくとても効果的だ。得点力はあるしフィニッシュが凄すぎる。」
「パンデミック中物凄く練習した。今ステージではリラックスしている。この3日間は完璧に過ごせたしとても興奮する時間だった。」
「今核心にせまりつつある中トップ4以内にいるのは素晴らしい。今はまだこのトーナメントで優勝することは考えていない。でもプレーオフに出場できればどんなに素敵なことか。」
ワールドチャンピオンのライトは再開して以来素晴らしい感触で、第8夜のジェフリー・デ・ズワーンに完勝した勢いのまま素晴らしいダーツを続けてガーニーに勝利、一気にテーブル2位まで浮上した。
再び緊張の序盤で始まり両者は第8レッグまで分け合った。ガーニーはミルトンキーンズでの奇跡的な生き残りを掛け精一杯の努力を見せた。
しかし9ダーツトライで最後の12ダブルを逸していたライトはフィニッシュのダブルが強すぎるところを見せ第10レッグをブレーク、続いて第11レッグも奪って勝利しプレーオフ進出機運を上げた。
「なんか本当に奇妙な感じで今夜はひどいプレーだった。落ち着かなかったけど勝ちは貰えた。」とライト。「ダリルも本来ではなかったけど今夜は凄いプレッシャーがあったんだろう。」
「まだまだ先が長い。今の位置はいいところだけどまだ7試合も残っている。」
「あそこで9ダーツの可能性が出たのは驚きだ。でも12ダブルはひどかった。手が震えていた。12ダブルをもっと練習しなきゃ。」
ガーニーはクロスの敗退が確定するまで落ち着かない時間を過ごした。しかしこの北アイルランドのエースはこの火曜と水曜でクリス・ドービー、ネーザン・アスピナルに勝っていた。
「すごいラッキーだ。」と昨年ベスト4のガーニー。「今夜は凄いプレッシャーだったしそのせいでパーフォーマンスが悪かった。でも昨夜までに4ポイントも獲得したのが効いた。」
「ピーター戦では苦労した。僕のプレーにはうんざりだった。でもグレン・ダランには感謝だ。グレンとロブの試合は素晴らしかった。ロブも全然諦めていなかった。」
「ここへ来て5ポイントか6ポイント取れれば残る可能性もあると思っていた。で2勝できた。一度はダーツをゴミ箱に捨てたけどまた拾ってこなくっちゃ。」
ガーウィン・プライスは審判の夜を無事通過するためにはあと1レッグが必要だった。結果、彼はチャレンジャーのジャメイン・ワッティメーナに素晴らしい7-0のホワイトウォッシュで勝利し生き残った。
このウェールズ人は納得の勝利までたった11分しか要せずギャリー・アンダーソンに7-1で勝利したのに続き、衝撃的な164チェックアウト、114チェックアウトなどを見せこのオランダ人をホワイトウォッシュした。
「きょう敗退するとは思ってなかった。もし脱落あれば本当に不運としか言いようがなかった。1レッグを取った時ようやく安堵した。」とプライス。「今日はちょっといいプレーができた。また勝てて嬉しい。」
「じゃメインの得点力は時々良かったけど彼の実力からは程遠かったし僕がそこを突いた。気分はいいけど得点力がある時はいつでも簡単だし2、3本分は先行できる。」
「チャンスが来た時それをものに出来た。それが勝因だ。これからトップ4へ入るチャンスもありいい方向へ行きたいと思う。」
アンダーソンはマイケル・バン・ガーウェンに悲惨さを重ねさせた。バン・ガーウェンは7-4で敗退し2連敗となった。
2度のプレミアリーグチャンピオン、アンダーソンは素晴らしいダーツでプライスへの敗退から復活、プレーオフ出場を目指し続けた。
バン・ガーウェンはオープニングから優勢でスタートしたもののアンダーソンを振るい落とすことが出来なかった。アンダーソンは地道に堅個にオープニングの6レッグを過ごした。
このスコットランド人はエンジンが掛かりいくつか高得点からアベレージも100をマーク、フィニッシュも鋭くバン・ガーウェンにプレッシャーを掛け続けた。その結果7-4勝利となった。
第8夜にダランに7-3で敗退後、2連敗で落胆のバン・ガーウェンはテーブルで4位に陥落してしまった。
「いいところもあるさ。今年はリーグテーブルも大混戦なのでここで2ポイントを取れたのは嬉しい。」とアンダーソン。
「マイケルは本来の調子じゃなかった。彼のいつもの高得点力が見られなかった。僕も凄く練習してるけどステージに上がるとやりたい程良くはくカリカリする。」
ネーザン・アスピナルはこの夜オープニング試合でマイケル・スミス相手に3-5ダウンから7-5で勝利。スミスのお陰で2連敗を免れた。
6-5リードとし1ポイントを確保するとアスピナルはスミスが引分けを確定する8本のダーツを待っていた。しかしスミスがミス、この元UKオープンチャンピオンにチャンスが巡るときっちり残り16を上がり貴重な勝利を奪った。
「正直引分けがいいところだった。でも勝利出来て嬉しい。頂いちゃった。」とアスピナル。「彼からポイントを盗んだように感じる。でも僕もああいう時がいっぱいあった。」
「今シーズンのプレミアリーグを楽しめてるのはこういう試合がるからかも知れない。出場するのは滅茶苦茶素晴らしい。全プレーヤーが全力でぶつかり、素晴らしい試合が出来上がる。彼は全力で来るので僕も集中できる。」
「最後彼のダブルが決まらないことに同情を感じた。でも観客がいてもいなくても同じだと思う。いづれにしろプレッシャーがある。そのプレッシャーが好きだし僕は今夜自信がついた。」
残る8プレーヤーは8月28日から9月5日まで再び総当たりの7夜を戦いトップ4プレーヤーが10月のプレーオフへ出場する。
金曜夜はテーブルトップのダランが復活のプライスと、スコットランドワールドカップのペア、ライトとアンダーソンが当たる。
現プレミアリーグチャンピオンのバン・ガーウェンはアスピナルとスミスはガーニーと対戦だ。
Unibetプレミアリーグは英国ではスカイスポーツ、全世界へはPDCの全世界放映網およびpdctvで全世界へライブ放映される。