<メジャー>ワールドシリーズ、ファイナルズ第1日<一回戦>
ジェフ・スミス、1-5からファロンに大逆転勝利
https://www.pdc.tv/news/2020/…
2020bwinワールドシリーズオブダーツ、ファイナルズ
ザルツブルグアリーナ、ザルツブルグ
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
9月18日(金)
<一回戦結果>
ダリウス・ラバノースカス(52)<91.09> 6-2 ハリー・ワード(61)<85.41>
デーモン・ヘタ(80)<89.41> 6-5 イアン・ホワイト(12)<89.72>
コーディ・ハリス(ー)<89.77> 6-2 デーブ・チズナル(10)<78.92>
ビンセント・バン・デ・ブート(28)<95.94> 6-0 ジョー・カレン(21)<83.73>
ジェフ・スミス(89)<86.57> 6-5 ファロン・シャーロック(-)<85.11>
クリストフ・ラタイスキー(14)<99.71> 6-3 メンサー・スルホビッチ(15)<102.64>
グレン・ダラン(13)<95.82> 6-3 ディミトリ・バン・デン・バーグ(11)<85.88>
スティーブ・ビートン(26)<89.23> 6-5 サイモン・ウィットロック(17)<85.38>
9月19日(土)(現地20:00、日本時間翌日03:00)
<二回戦組合せ>
ジェームス・ウェード(8) vs ジェフ・スミス(89)
ネーザン・アスピナル(6) vs ダリウス・ラバノースカス(52)
ダリル・ガーニー(7) vs コーディ・ハリス(ー)
ガーウィン・プライス(3) vs ビンセント・バン・デ・ブート(28)
ロブ・クロス(5) vs スティーブ・ビートン(26)
ピーター・ライト(2) vs デーモン・ヘタ(80)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs グレン・ダラン(13)
マイケル・スミス(4) vs クリストフ・ラタイスキー(14)
フォーマット:ベストオブ11レッグズ
9月20日(日)午後セッション(現地12:45、日本時間19:45)
<準々決勝>
9月20日(日)夕刻セッション(現地20:15、日本時間翌日03:15)
<準決勝>
<決勝>
賞金:
優勝=70,000ポンド
準優勝=30,000ポンド
ベスト4=20,000ポンド
ベスト8=15,000ポンド
二回戦敗退=7,500ポンド
一回戦敗退=5,000ポンド
金曜、bwinワールドシリーズオブダーツ、ファイナルズのPDCイベントへ観客が戻り、ジェフ・スミスがファロン・シャーロックの4本のマッチとなるダーツを生き残って1-5の劣勢から大逆転を演じた。
このカナダのエースはザルツブルグでの一回戦の対戦で<パレスのクィーン>が5-1リードとした時ほぼシャーロックの大舞台での生贄となるかに思われた。
しかし2レッグにわたってシャーロックが4本のマッチとなるダーツをミスするとスミスが最終レッグの109チェックアウトを含む5レッグを連取、劇的な戦いを勝ち抜いた。
「僕はあの試合を負けなければいけないと感じたけど、まだ残った。」とスミス。「正直、この試合では2番だった。」
「ちょっと自分に引き籠っていた。オータムシリーズはひどかったし、自信も低かった。でも勝ちにいくつもりだ。出来れば明日はもう少し良くなればと思う。」
「ファロンが厳しく攻めてきたので僕は反撃の機会を考えていた。あの試合は彼女にとても勝てそうになく、彼女のものだった。」
スミスはオープニングレッグこそ相手のスロースター度で奪ったものの、シャーロックは12ダーツでレベルとし、11ダーツで4-1リードとした。
第6レッグではこのカナダ人がインブルフィニッシュをミス、シャーロックが16ダブルを決め5-1と勝利が点滅を始めた。しかしスミスが次を取り、さらにマッチとなるダーツを生き残って18ダブルを決め5-3へ引き戻した。
シャーロックは第9レッグでも12ダブル、6ダブル3ダブルと3本のマッチとなるダブルトライをミス、スミスが8ダブルで猶予時間を作りさらに2ダブルで最終レッグへ逃げ込んだ。
最終レッグではシャーロックが残り76として待つ間、スミスが先にフィニッシュトライで集中し残り109を16ダブルでチェックアウト、劇的な勝利をあげた。
スミスは二回戦では2018年チャンピオンのウェードと対戦する。「ジェームスは凄いプレーヤーだ。ワールドチャンピオンシップをまだ勝っていないベストプレーヤーの一人だろう。」
「僕たちはよく似た試合をする。二人ともダブルが得意だし凄く接戦で激戦となると思う。でも僕は集中して臨むし彼に襲い掛かる。」
3月以来初の観客動員となったこのイベントは3日間で世界中からの24プレーヤーが戦いを繰り広げるが、その初日にも関わらず1,000人ものファンがザルツブルグアリーナへ詰めかけた。
2019年ブリスベンダーツマスターズ優勝のデーモン・ヘタはイアン・ホワイトの2本のマッチとなるダブルミスをかいくぐり、劇的な6-5の逆転勝利をおさめた。彼は土曜にワールドチャンピオンのピーター・ライトと対戦する。
このオーストラリア人は1-3、2-4の劣勢から第8レッグで追いついた。しかし第9レッグはリードするはずの4本のダブルミスの後ホワイトに20ダブルを決められ5-4リードを許してしまった。
ホワイトもマッチとなる8ダブルを2本ミス、ヘタが108チェックアウトで最終レッグへもつれ込んだ。最終レッグではヘタが180得点から20ダブルでの14ダーツで反撃勝利を完了した。
ヘタは今週初、ドイツでプレーヤーズチャンピオンシップを優勝しており、「凄くいい一週間だ。ステージでは本当に楽しめているけど、今夜はとても違ったフィーリングだ。たぶん自分で自分にプレッシャーを掛けていたのだろう。」
「イアンのことは良く知っているし彼はもっといいプレーヤーのはずだ。でも今日は僕は勝てて嬉しい。108チェックアウトは欲しいところだった。あれで落ち着いて最終レッグをさばくことが出来た。」
「出来ればピーター・ライトに対してもリラックスしていたいし、また違ったマインドで臨みたい。ニュージーランドでは彼にガツンとやられたけど、今回は僕はAゲームで臨みたい。どうなるか見てみよう。」
「来る試合は全て勝つだけだけど、僕もちょっとうるさいしもっと良くなるようにしたい。」
グレン・ダランはディミトリ・バン・デン・バーグに6-3で勝利、ワールドマッチプレー準決勝での敗退をリベンジし、垂涎のマイケル・バン・ガーウェンとの二回戦へ進出した。
ダランはオープニングレッグを取ったものの、バン・デン・バーグも直ぐさま11ダーツでレベルへ戻し、さらに3-2リードとなった。しかしこのプレミアリーグトップのダランは中盤から試合に君臨し全て15ダーツ以下で4レッグ連取してしまった。
「いい勝利だ。」とダラン。「ワールドマッチプレーの慰めにはならない。あれは僕のハートを壊した。でもこの勝利は嬉しい。」
「ニンジンは明日のMVGだと判っている。凄く大きな試合だ。彼は世界のベストプレーヤーだし僕もダーツプレーヤーとして最大のチャレンジだ。」
「彼も明日の夜は僕を倒そうといいプレーをしてくるだろう。僕も迎え撃つ。感触はいいし強さを感じるしこのトーナメントをぜひ優勝したい。」
クリストフ・ラタイスキーはメンサー・スルホビッチに6-3で逆転勝利、地元ファンの期待を終わらせた。彼は5レッグを連取しマイケル・スミスとの二回戦へ進んだ。
スルホビッチはまずオープニングレッグを121チェックアウト、そして14ダーツ、11ダーツなど衝撃的な強さを見せ3-1リードとした。
ラタイスキーはようやく144チェックアウトで1レッグを返すと続く第5レッグでも141チェックアウト、ここから3レッグでスルホビッチのダブルミスを突きオーストリアの観客を黙らせてしまった。
「凄く嬉しい。」とラタイスキー。彼のアベレージはほぼ100に達した。「絶対諦めなかったしずっと戦い続けた。いつものように試合に勝つととても気分がいい。」
「これはメジャートーナメントだし特に勝つことが大事だ。去年このトーナメントでは彼に負けていたので小さなリベンジを果たした。」
「もちろん観客はメンサーに着いていたけど、こんな長い中断の後では観客と接するのはとても特別だ。」
ニュージーランドのコーディ・ハリスはデーブ・チズナルの8本のダブルミスに乗じ6-2勝利で復帰を果たした。彼は次の二回戦でダリル・ガーニーと対戦する。
チズナルは2レッグの劣勢から反撃し119チェックアウトなどで第4レッグでレベルへ追いついた。しかしここから5本のダブルミスを連発、ハリスが4レッグを連取して勝利となった。
「この勝利は大きな足掛かりだ。」とハリス。彼の最後の試合は3月のUKオープンだった。「チジーが凄いプレーヤーだというのは誰もが知っている。しかし今日はいつもの彼とは違っていた。」
「これで彼には2度勝ったことになる。でも彼のAゲームと戦ったことはまだない。僕はずっとプレーを続けたいし今年は本当に試合に飢えている。本当に試合に戻りたい。」
ビンセント・バン・デ・ブートは同じく予選通過したジョー・カレンに容赦なく6-0ホワイトウォッシュで勝利、土曜の二回戦でガーウィン・プライスと対戦する。
このオランダ人は13ダーツでスタート、続く3レッグで相手のダブルミスを突き4-0リードとした。さらに13ダーツ、14ダーツであっさり勝利を決めた。
「ジョーは本当に苦労していたようだ。だからアドバンテージが取れた。」とバン・デ・ブート。「試合は悲痛なもので僕が奪った。」
「僕もいいプレーが出来ている以上世界中の誰に対してもダメージを与えられる。それが僕だ。これまでの僕以上にいいプレーをしてるけど、準備は怠らない。」
この人気のオランダ人は、「観客の前でのプレーは本当に素晴らしい。みんなダーツを見るのが好きだしみんなここで息抜きが出来ている。」
ダリウス・ラバノースカスはオープニング試合でハリー・ワードに6-2で勝利。ハリーはオープニングレッグこそ奪ったが、リトアニア人が120チェックアウトなど4レッグ連取でリードし優勢となった。
第6レッグでワードは反撃したものの、ラバノースカスは11ダーツで反応、最後はアベレージ91として勝利した。彼は次にネーザン・アスピナルと対戦する。
ラバノースカスは昨年12月のワールドチャンピオンシップでベスト8入りしており、「アリパリの後、ステージでのトーナメントは殆どなかった。でもいい感じだ。今夜は最高だった。」
ベテランのスター、スティーブ・ビートンは先週末予選の4人の1人だが、激戦の末オーストラリアのエース、サイモン・ウィットロックの夢を打ち砕いた。
ウィットロックは序盤に120チェックアウトなどで2-0とリードしたがビートンも104チェックアウトで帳消しとし、この56歳が4-3リードと逆転に成功、コンビネーションを繰り返して5-4と勝利が点滅した。
ウィットロックは第10レッグを108チェックアウトで息をついだが、最終レッグでインブルフィニッシュをミス、ビートンが12ダブルをしっかり仕留めロブ・クロスとの二回戦へ進出した。
「最大のハードルは一回戦だった。ロブとの試合は楽しみたい。」とビートン。「これでリラックスできるし僕の試合が出来る。」「観客の前での試合は奇妙に感じた。明日は凄くいいものに感じるだろう。」
土曜の二回戦は現チャンピオンのバン・ガーウェンやワールドチャンピオンのライトなど8人のシードプレーヤーが登場、日曜最終日出場を目指し熱い戦いを繰り広げる。
ワールドシリーズオブダーツ、ファイナルズは英国ではITV4、全世界へはRTL7、DAZNを含むPDCの全世界放映網およびpdctvでライブ放映される。
動画
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