<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第4日(12月18日)
ポール・リム、ランキング34位を相手にダーツ史に残る驚愕の勝利
https://www.pdc.tv/news/2020/…
12月18日(金)午後セッション
<一回戦結果>
ミッキー・マンセル(59)<93.94、56.25%> 3-0 ハウパイ・プーハ<79.72、0%>
ダリウス・ラバノースカス(46)<96.07、50%> 3-0 チェンガン・リュー<79.57、50%>
ウェイン・ジョーンズ(95)<86.18、36.11%> 3-2 シアラン・ティーハン<86.31,30.77%>
<二回戦結果>
アダム・ハント(76)<91.77,34.62%> 3-0 ジェイミー・ヒューズ(28)<75.36,66.67%>
12月18日(金)夕刻セッション
<一回戦結果>
ダーク・バン・デュイベンボーデ(43)<92.57,37.04%> 3-2 ブラドリー・ブルックス<92.7,28%>
ジョン・ヘンダーソン(41)<91.09,32.5%> 3-2 マルコ・カンテレ<79.69、30.77%>
ポール・リム<89.77,30.56%> 3-2 ルーク・ハンフリーズ(34)<92.28、23.81%>
<二回戦結果>
ジェームス・ウェード(7)<93.17、47.37%> 3-0 カラン・リズ(80)<78.05,30%>
12月19日(土)午後セッション12:00(日本時間21:00)
<一回戦組合せ>
スティーブ・レノン(47)<アイルランド> vs ダニエル・ラーソン<スウェーデン>
スコット・ウェイツ(87)<イングランド> vs マット・キャンベル<カナダ>
キム・ハイブレクト(39)<ベルギー> vs ディ・ツァン<中国>
<二回戦組合せ>
マービン・キング(19)<イングランド> vs マックス・ホップ(39)
12月19日(土)夕刻セッション18:00(日本時間翌日03:00)
<一回戦組合せ>
アンディ・ハミルトン(92)<イングランド> vs ニコ・クルツ<ドイツ>
アンディ・ボールトン(58)<イングランド> vs データ・ヘドマン<イングランド>
デーモン・ヘタ(56)<豪州>ダニー・バギッシュ<米国>
<二回戦組合せ>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<オランダ> vs ライアン・マレー(90)
賞金:
優勝=500,000ポンド
準優勝=200,000ポンド
ベスト4=100,000ポンド
ベスト8=50,000ポンド
ベスト16(四回戦敗退)=35,000ポンド
ベスト32(三回戦敗退)=25,000ポンド
ベスト64(二回戦敗退)=15,000ポンド
ベスト96(一回戦敗退)=7,500ポンド
合計2,500,000ポンド
フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット
二回戦=ベストオブ5セット
三回戦、四回戦=ベストオブ7セット
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
ライブ放送: スカイスポーツ、 pdctv-HD
66歳のポール・リムが金曜、William Hillワールドダーツチャンピオンシップの一回戦で驚愕の勝利を上げた。一方ジェームス・ウェードとアダム・ハントはアレキサンドラパレスで三回戦進出を決めた。
リムは39年前のデビュー戦以来25回目のワールドチャンピオンシップ出場を果たし、2度のアリパリベスト8のルーク・ハンフリーズを相手に彼の熟練と冷静さで2セット劣勢から逆転勝利を果たした。
元ワールドユースチャンピオンのハンフリーズは7個の180得点を繰り出したが、第4セットでは勝利となる1本のダブルをミス、最終セットでも2-1とリードできる場面で1ダブル(マッドハウス)を12本ミス、リムに奪われ更に最終レッグも14ダーツで締めくくられた。
「僕は第1セットを失ってからハンフリーズにずっとプレッシャーを掛け続けようと言い聞かせていた。集中したのが良かった。」とリム。彼は1990年にワールドチャンピオンシップで初めての9ダーツを達成している。
「彼は第1セットが凄く良かった、もし僕がプレッシャーを掛けなかったら全て彼が容易に思うままになり、僕は敗退しただろう。」
「この試合には本当に準備したと思う。いい試合ができ勝利も出来てとても嬉しい。世界全体が本当に難しい時期に多くの時間をダーツボードへ向かい練習することが出来た。」
「PDCが予選を開催してくれたのは本当に嬉しい。だから僕が勝ってここに立つことが出来た。チャンスを貰ったのが本当に幸せだ。年寄りへの何よりのプレゼントだ。」
ハンフリーズはここ2年で全てベスト8したというアレキサンドラパレスでの輝かしい記録の継続を夢見て第1セット第2セットとも3-1で取った。
リムも第3セットを同じく3-1で奪い第4セットはハンフリーズがこのレッグを捨てたかに見える試合を拾い84チェックアウトで3-2勝利とした。
最終第5セットはハンフリーズが素晴らしい11ダーツでスタートしたものの第3レッグで再び12本以上のダブルミス、リムに2-1リードとされた。
リムはレッグ勝ちを地道に蓄え相手のブレークしダブルミスを突いて生き残り、最期はこのシンガポールのスターが20ダブルを仕留めワールドマッチプレーチャンピオン、ディミトリ・バン・デン・バーグの待つ二回戦へと駒を進めた。
3度ベスト4のウェードの初戦は若手期待の星カラン・リズをストレートセットで軽くかわした。
ウェードは第1セットを難なく奪い第2セット第5レッグでは100得点を続けて相手にプレッシャーを掛け、リズはレベルへ戻すダブルを3本ミスしてしまった。
この世界No.7は順当に勝利しベスト32入りした。
「100得点が続いて幸運だった。必要な時のいいショットは嬉しい。」とウェード。
「ダーツへの情熱を入れ替えた。僕には周りに大勢のいい人達がおり僕はいい環境にいる。」
「僕がいいプレーをすればこのトーナメントでも本当に楽々と優勝すると思う。」
ジェイミー・ヒューズは彼のオープニング試合を落としシードプレーヤーとして初黒星となった。ハントが三回戦進出を決めた。
ハントは一回戦の対リサ・アシュトンへの素晴らしい勝利のままに、予想外のヒューズにストレートセットで勝利した。彼は4個の180得点を出していた。
「リサとの試合経験が本当に助かった。この試合に向け本当にいい準備ができた。」とハント。
「ジェイミーは本来の調子じゃなかったけど僕は集中を切らさず本当にいいプレーを続けられた。勝利出来て嬉しいし三回戦へ戻ってくるまで家族とクリスマスを楽しめるのも待ち遠しい。家でも練習するつもりだ。」
オランダ人、ダーク・バン・デュイベンボーデは不運なワールドチャンピオンシップデビュー戦となったブラドリー・ブルックスへの大劣勢をひっくり返した。
20歳のブルックスは先月PDC Unicornワールドユースチャンピオンシップに優勝、アリパリステージでもアベレージはほぼ110で直ちに第1セットを記録した。
彼は猛烈なスタートダッシュを続け第2セットも3-1で奪うと、第3セット第1レッグも勝ってバン・デュイベンボーデを敗退に向け風前の灯とした。
しかしこの2020年ワールドグランプリ準優勝者は大反撃を開始、ここから留まるところを知らず攻撃し9レッグを連取、敗退目前から勝利をかっさらった。
「負けるなんて思っていなかった。相手のやっていることなど全然考えていなかった。自分だけに集中した。」とバン・デュイベンボーデ。彼は火曜の二回戦でロブ・クロスと対戦する。
「スタートは思ったよりずっと悪かったしとても自分に腹が立った。あれでいいプレーが出来るようになった。」
ジョン・ヘンダーソンは4年連続の一回戦突破を果たした。しかし季節毎に現れるフィンランドのプレーヤー、マルコ・カンテレを相手に自分のスタンダードにがっかりしていた。
ヘンダーソンはこの試合、終始優勢だったが第1セットを3-0で取った後からひどいダーツに悩まされ、第2セットが奪える2本のダブルミスから相手にレベルへ持ち込まれてしまった。
この人気の高いスコットランド人は2つの13ダーツで再び優勢に立ったものの、第4セットも1本のマッチとなるダブルをミス、カンテレに奪われて試合は最終セットへもつれ込んだ。
ヘンダーソンは冷静さを保ち最終セットを3-1として勝利をもぎ取った。彼は二回戦でウェールズのワールドカップ優勝の立役者、ジョニー・クレイトンと対戦する。
「僕はステージへ向かえなかった。勝ったけどひどかった。」とヘンダーソン。
「僕は時々とてもひどくなる。でも勝つことができたしこれが欲しかった。いつも一回戦はとても難しいので勝ててほっとした。」
「次戦のジョニーにはもっといいプレーをしなければいけない。でもこの大会ここ数年は上手くやってきたし次はまた違う試合だ。きっとそうなる。」
ウェイン・ジョーンスは2012年以来となるワールドチャンピオンシップ勝利を上げた。彼はアイルランドのシアラン・ティーハンとの激戦を勝ち抜いた。
この55歳は第1セットを3-0で取り、第2セットでも143チェックアウト、118チェックアウトと見せたものの、34歳年下に奪われてしまった。
続く2セットを分け合った後、2006年ベスト4のジョーンズが素晴らしいダーツで1レッグも落とさず試合を決めた。
ミッキー・マンセルはニュージーランドのハウパイ・プーハに対し9レッグを連取、アレキサンドラパレスのステージで初勝利をあげた。
この北アイルランド人はこの大会今年初めてのホワイトウォッシュを演じリッキー・エバンスとの二回戦へ進んだ。
ダリウス・ラバノースカスもストレートセットで中国のチェンガン・リューに快勝。リューは15年前ワールドチャンピオンシップに初出場している。
リューも97フィニッシュ、124チェックアウトなどを見せていたが、熟練のリトアニアプレーヤーが強すぎるところを見せた。彼はサイモン・ウィットロックとの二回戦へ進出した。
William Hillワールドダーツチャンピオンシップは土曜も継続、2セッションに別れ一回戦、二回戦が行われる。マイケル・バン・ガーウェンがライアン・マレー相手に4度目の優勝にむけ戦いを開始する。
第四日ハイライト映像
https://www.youtube.com/watch…
https://www.youtube.com/watch…