英国国営BBCスポーツ エドワード・ファウルカスとは何者だ?
彗星のエディにBBC、ウェールズ新聞など英国メディアが大注目
彼は母国日本のダーツバーで働きソフトチップダーツを投げている。しかしPDCワールドダーツチャンピオンシップの一夜の活躍からエドワード・ファウルカスはこの最大のステージで栄冠を夢見ている。
ファウルカスはウェールズ人のハーフだがこれまで一度も英国に渡ったことがない。しかし今回の一回戦でベルギーのマイク・デ・デッカーを3-0で下し衝撃が走った。
彼は12月22日(火)の二回戦でブレンダン・ドランと対戦する。
「僕はとても楽しんでいる。これが僕の夢だった。」とファウルカス。
どういう経歴でここまで来たのか?
今年のワールドチャンピオンシップには多くのデビューがあり、ファウルカスもその未知の一人だったが、アレキサンドラパレスでの衝撃の一勝の直後、「どういう経歴でここまで来たのか?」と尋ねられた。
ファウルカスはこれまでPDCアジアンツアーにも出場しておらず、ワールドチャンピオンシップへ直接乗り込んだのは事故のような感触だと語った。
「僕は日本ではまだ一流のプレーヤーじゃない。僕はダーツバーで働いてるだけだ。ソフトチップダーツではプロとしてプレーしている。以前ワールドチャンピオンシップを見たことがあり、こんなこと夢にも見たことはない。判らない。」とファウルカス。
ファウルカスはソフトチップダーツのサーキットがCovidー19で閉鎖されているので、ただ単にこのトーナメントでいいプレーを試みようとしているだけだ。
ファウルカスはこの10月、神戸で開催されたPDJジャパンチャンピオンシップで3度優勝の現チャンピオン、浅田斉吾を破り決勝で守田昭仁を下してダーツ界最大のトーナメントへデビューした。
「僕は4年ほどダーツを止めていた。去年からまた再開したところだ。一生懸命練習しソフトチップイベントへ挑戦しようとしていた。しかしコロナで試合もできなくなってしまった。」と説明。
「たまたまPDJで日本予選があったので挑戦してみようと思い立った。その結果今ここに立っている。」
「とても楽しんでいる。これは僕の夢だ。夢が現実になっている。」
ファウルカスは再びドランとの対戦で厳しい戦いを強いられる。ドランは13度もこのイベントで戦ってきているのだ。この47歳は2019年のアリパリでもベスト8入りしており今の世界ランキングは30位だ。
プロフェッショナルスポーツの血統
ファウルカスは英国での初勝利を楽しんでいるが、実は彼の家族はスポーツでは名の知れた家系だった。
ファウルカスの曾祖父、ヒュー・エドワード・ファウルカスは、後にエドワードと名を付けてるが、プロフットボールでプレーし1931年のウェールズカップを優勝している。またウェストブロムウィッチとダーリントンのフットボールチームの代表でもあった。
彼の祖父もヒュー・エドワード・ファウルカスでプロゴルファーだった。彼はランダドゥノゴルフコースでプレーしており、父のポール・エドワード・ファウルカスは1980年代に米国海軍へ所属し米国へ移住した。
父のファウルカスは日本の沖縄で居住、エドワードの母啓子と知り合った。
「僕の父はウェールズ人(家系はランダドゥノ)で母は日本人だ。僕の家族はとても誇りに思ってくれると思う。」とファウルカス。
「緊張するけど僕はベストを尽くしたい。」
「僕はとてもいい年を過ごせたし次戦にも準備万端だ。ベストを尽くす。」