<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第7日(12月21日)
二回戦はアベレージ100越えの究極ダーツの連続
12月21日(月)夕刻セッション
<二回戦結果>
クリストフ・ラタイスキー(15)<100.41、45%> 3-0 ライアン・ジョイス(40)<96.12、35.71%>
キム・ハイブレクト(39)<101.59、50%> 3-1 イアン・ホワイト(10)<102,35、25%>
ガーウィン・プライス(3)<91.97、34.48%> 3-2 ジェイミー・ルイス<90,46、34.78%>
ガブリエル・クレメンズ(31)<95.7、45.45%> 3-1 ニコ・クルツ<89.98、38.89%>
12月22日(火)午後セッション12:00(日本時間21:00)
<二回戦組合せ>
ブレンダン・ドラン(30)<北アイルランド> vs エドワード昌司ファウルカス
ジョー・カレン(16)<イングランド> vs ウェイン・ジョーンズ(95)
サイモン・ウィットロック(18)<豪州> vs ダリウス・ラバノースカス(46)
エイドリアン・ルイス(21)<イングランド> vs ダニー・バギッシュ
12月22日(火)夕刻セッション18:00(日本時間翌日03:00)
<二回戦組合せ>
ダニー・ノッパート(25)<オランダ> vs キャメロン・キャロリッセン<南アフリカ>
デボン・ピーターセン(29)<南アフリカ> vs スティーブ・レノン(47)
ロブ・クロス(5)<イングランド> vs ダーク・バン・デュイベンボーデ(43)
ディミトリ・バン・デン・バーグ(9)<ベルギー> vs ポール・リム
賞金:
優勝=500,000ポンド
準優勝=200,000ポンド
ベスト4=100,000ポンド
ベスト8=50,000ポンド
ベスト16(四回戦敗退)=35,000ポンド
ベスト32(三回戦敗退)=25,000ポンド
ベスト64(二回戦敗退)=15,000ポンド
ベスト96(一回戦敗退)=7,500ポンド
合計2,500,000ポンド
フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット
二回戦=ベストオブ5セット
三回戦、四回戦=ベストオブ7セット
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
ライブ放送: スカイスポーツ、 pdctv-HD
ガーウィン・プライスが月曜、William Hillワールドダーツチャンピオンシップ二回戦であわや敗退の場面を生き残り素晴らしいパーフォーマンスを見せたジェイミー・ルイスに逆転勝利した。
元ベスト4のルイスは世界No.3を相手に意を決して挑戦、今年もアレクサンドラパレスで再び二回戦突破を目指した。
しかしこの予選通過者は最終セットの残り68をバースト、これが祟ってプライスがしっかりフィニッシュした。
プライスは2020年にワールドグランプリ、ワールドシリーズ、ファイナルズ、ワールドカップと優勝、この日も最終セットで72チェックアウト、116チェックアウトと大事なところであがり三回戦進出を決めた。
「僕の最高の試合ではなかった。最終セットはラッキーだったと思う。」とプライス。彼はこの試合で160チェックアウトも見せていた。
「いろんな要素で踏み込むことが出来なかったけど、彼が68をバーストした時チャンスが巡ってきた。あそこでやるべきことをやりアドバンテージを取った。」
「余り良いスタートじゃないけどジェイミーは良かった。いい試合になったし僕のこのトーナメント進出のいい糧になったと思う。」
この試合プライスはスローなスタートとなり、同胞の相手ウェールズ人が第1セットを3-1で奪った。さらに88チェックアウトなどを含め4レッグ連取しリードを2セットとした。
プライスも徐々に調子をあげ、104チェックアウトなどでここから4レッグを奪うと160チェックアウトで逆転リードした。
ルイスも3レッグを取って最終セットへもつれ込んだが第5セットのオープニングレッグで20シングル+16シングルのところを16トリプルで痛恨の68バースト。
プライスが踏み込み72をあがって最大級の圧力を掛け、結果ストレートで3レッグを奪って勝利した。
ガブリエル・クレメンズが新進気鋭の才能ニコ・クルツを3-1で下し、ワールドチャンピオンシップ初となるドイツ人同士の対戦を勝利した。
クレメンズ同胞の相手が繰り出した160チェックアウト、161チェックアウトなど4個の100越えチェックアウトをしのいで勝利、現チャンピオンピーター・ライトの待つ三回戦へ進出した。
クレメンズはこの試合で6個の100越えチェックアウトの最初のハイオフ、100チェックアウトでオープニングレッグを奪い第1セットを3-2でもぎ取った。
相手の23歳も第2セットを160チェックアウト、123チェックアウト、161チェックアウトと続け3-1で奪い返したが、第3セットではクレメンズが攻勢を掛け3-1で取ってリードした。
この元ジャーマンダーツマスターズ準優勝者は第4セットでも108チェックアウトでスタート、振り返ることなくレッグカウント3-1でセットカウントも3-1で勝利した。
「凄く嬉しい。難しい試合だったので僕の好調さが本当に嬉しい。」とクレメンズ。
「ニコはドイツでも最も才能のあるプレーヤーだし今晩その片鱗を見せていた。彼のフィニッシュには驚きだ。」
「ニコとは親友だし二人にとってもドイツにとっても特別な試合だった。母国でも大勢のファンがテレビを見てるし楽しんでくれたと思う。」
キム・ハイブレクトが再生を続け世界No.10のイアン・ホワイト相手に素晴らしい勝利をあげた。両者ともアベレージは100越えとなった。
ホワイトの方がアベレージ102.35と上回ったものの、ベルギーのスターの3-1勝利を止めることは出来なかった。
ハイブレクトは相手のダブルミスをとがめ続け、結果、ライアン・サールの待つ三回戦進出を決めた。
この元ワールドカップオブダーツ準優勝者は第1セットで序盤にホワイトが見せた127チェックアウトに対し121チェックアウトで応酬、第1セットを3-1でもぎ取った。
第2セットでホワイトはレッグカウント0-2から反撃したが最終レッグでまさかの3本のダブルミス、ハイブレクトが3-2で奪ってしまった。
このストークのエースはそれでも試合の道順を見つけ第3セットを105チェックアウトなどで3-1勝利とした。
しかしハイブレクトは第4セットの最終レッグを13ダーツで締めくくりクリスマス後のアクション出場へ進出した。
「世界のベストプレーヤーの一人を破ることが出来、天にも昇る気持ちだ。」とハイブレクト。
「イアンは凄いプレーヤーでいいプレーをしていた。だからこの勝利はとても大きい。物凄く練習を積んできたので大事な時にその成果が出た。」
「この試合で感動している。次の試合のことなどまだ考える余裕がない。この勝利の為に全てをつぎ込んできたのでちょっと休憩し練習しもっと良くなってクリスマス後に戻ってくる。」
クリストフ・ラタイスキーは素晴らしいディスプレーでアベレージは100越え、ライアン・ジョイスをストレートセットで下した。
ラタイスキーは第1セットの最終第5レッグを91フィニッシュ、だい2セットも最終レッグを素晴らしい11ダーツとし3-2で奪った。
第3セットも3-1で奪い彼は12月27日(日)予定の三回戦進出を決めた。
「勝てて嬉しい。クリスマス越えでここに居るのは本当に難しい。家族と供に過ごさなければいけないからね。でも負けて家族と一緒にいるより勝ってここに残ったほうがいいかも。」とラタイスキー。彼はコロナによる交通規制のためクリスマス期間中、ロンドン滞在が決まっていた。
「序盤2セットはとても良かったけど最終セットはちょっと緊張した。だから勝てて嬉しい。」
「もし僕のベストゲームが出来ればこのトーナメントでももっと先へ進出できるだろう。いいスタートになった。」
この250万ポンドのトーナメントは火曜も開催二回戦8試合が2セッションに別れアレキサンドラパレスで行われる。
2度のワールドチャンピオン、エイドリアン・ルイスや元準優勝のサイモン・ウィットロックが午後セッションに、2018年優勝のロブ・クロスや2020年ワールドマッチプレーチャンピオン、ディミトリ・バン・デン・バーグが夕刻セッションに出場する。
第7日ハイライト映像
https://www.youtube.com/watch…