<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第10日(12月27日)
現チャンピオン、クレメンズにサドンデスで敗退
https://www.pdc.tv/news/2020/…
12月27日(日)午後セッション
<三回戦結果>
クリストフ・ラタイスキー(15)<93.37、34.29%> 4-0 サイモン・ウィットロック(18)<93.69、20.69%>
ライアン・サール(38)<91.79、31.71%> 4-2 キム・ハイブレクト(39)<90.03、27.27%>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(9)<96.63、46.15%> 4-0 ジャメイン・ワッティメーナ(24)<89.24、25%>
12月27日(日)夕刻セッション
<三回戦結果>
ジョー・カレン(16)<92.34、35.71%> 4-3 ジョニー・クレイトン(17)<91.41、41.18%>
ガブリエル・クレメンズ(31)<98.65、45.45%> 4-3 ピーター・ライト(2)<101.5、31.82%>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<106.85、57.14%> 4-0 リッキー・エバンス(32)<100.68、50%>
12月28日(月)午後セッション12:00(日本時間21:00)
(勝敗は2018/2019/2020)
(カッコ内はPDCランキング)
<三回戦組合せ>
ジョセ・デ・スーザ(14) vs マービン・キング(19)
(ー/〇/ー)
ダーク・バン・デュイベンボーデ(43) vs アダム・ハント(76)
(ー/ー/〇)
ネーザン・アスピナル(6) vs ビンセント・バン・デ・ブート(27)
(ー/〇/〇)
12月28日(月)夕刻セッション18:00(日本時間翌日03:00)
<三回戦組合せ>
ギャリー・アンダーソン(13) vs メンサー・スルホビッチ(20)
(〇〇〇/ー/ー)
ガーウィン・プライス(3) vs ブレンダン・ドラン(30)
(ー/〇〇●/ー)
グレン・ダラン(12) vs ダニー・バギッシュ
(ー/ー/ー)
賞金:
優勝=500,000ポンド
準優勝=200,000ポンド
ベスト4=100,000ポンド
ベスト8=50,000ポンド
ベスト16(四回戦敗退)=35,000ポンド
ベスト32(三回戦敗退)=25,000ポンド
ベスト64(二回戦敗退)=15,000ポンド
ベスト96(一回戦敗退)=7,500ポンド
合計2,500,000ポンド
フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット
二回戦=ベストオブ5セット
三回戦、四回戦=ベストオブ7セット
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
ライブ放送: スカイスポーツ、 pdctv-HD
ピーター・ライトのワールドチャンピオンとしての君臨が日曜、アレキサンドラパレスでの衝撃的なガブリエル・クレメンズへの敗退で幕切れとなった。
ドイツNo.1のクレメンズはサドンデスレッグで自身の歴史最高の勝利を収め、William Hillワールドダーツチャンピオンシップの劇的なこの日に大きな驚きを巻き起こした。
これにより、ライトは2013/14年イベントでフィル・テーラーが経験して以来のベスト32ステージ脱落の現チャンピオンとなった。
「今夜は僕のダーツライフで最大最高の夜だ。言葉もない。」とクレメンズ。彼は自分の大それた仕業にまだびっくりしていた。
「ピーターはワールドチャンピオンだ。彼は凄いプレーヤーで偉大な男だ。こんな彼をやっつけたなんて僕は幸せだ。信じられない夜になった。」
「僕はラッキー者だ。彼は普通はしないダブルミスを多くしてた。でも僕は誇りに思う。」
「先週から感触が良かった、練習もいっぱいした。ここから余り先のことは考えていない。まずこの結果を十分理解したい。」
ライトには似つかわしくなくオープニングから3セットで多くのダブルミスでスタートし、クレメンズが2-1リードとアドバンテージを取った。
このドイツNo.1は第4セットも2-0リードしたが3-1となる2本のダブルをミス、するとライトがここから3レッグを連取しセットカウントは2-2のスクェアとなった。
第5セットはライトが2-0とリード、クレメンズのチャンスはもうないように思われたが、彼はここから144チェックアウト、84フィニッシュ、126チェックアウトと続けこのセットを奪って再びリードした。
ライトは第6セットで121チェックアウトで応えこのセットを奪い返し試合は最終セットへもつれ込んだ。レッグは4レッグをキープとし最高潮の最終レッグ決戦へ入った。
クレメンズは集中し140得点、139得点、126得点と並べライトが残り131をチェックアウト出来ないまま、残り38を2本で仕留めドイツ人プレーヤーとして初めてワールドチャンピオンシップのベスト16入りを果たした。
この敗退のショックでライトは言葉もなく来年に戻ってくると挨拶した。
「感触は本当に良かったんだけど序盤のいくつかのセットでダブルミスをしてしまった。」とライト。
「ガブリエルは素晴らしかった。彼はそんなにリードした訳ではないが彼がリードした時彼にプレッシャーを与えられなかった。僕もチャンスがあったけどものに出来なかった。彼には次戦も頑張ってもらいたい。」
「気分は良かった。自宅でプレーしているようだった。気軽に進められたけどダブルへ集中しなければいけないところでミスしていた。何故だか判らない。」
「こんなこともある。彼がアドバンテージを奪っただけだ。来年にまた戻ってくる。」
クレメンズの次の対戦相手はクリストフ・ラタイスキーだ。彼はサイモン・ウィットロックを4-0で下し初めてベスト16入りを決めた。
この250万ポンドのトーナメント第10日はクリスマス休暇の後、三回戦最初の6試合が行われ、3度のワールドチャンピオン、マイケル・バン・ガーウェンが相手を震撼させた。
この世界No.1はアベレージ106.85に達しリッキー・エバンスを去年同様のステージで同様のスコアラインとなる4-0のホワイトウォッシュした。
バン・ガーウェンは容赦なく7個の180得点、ダブル率も57.14%と繰り出し、ジョー・カレンの待つベスト16へ進出した。
「こんな風にいい感じのプレーだ。」とバン・ガーウェン。
「リッキーも素晴らしい試合を見せたけど僕がいつも万全なので十分気を付けてかかって来なければいけない。」
「僕は誰に対しても勝つことに専念する。相手が誰であれね。」
「ここに来たら意味のあることはいいプレーをして優勝することだけだ。」
「僕の家族は僕がここでクリスマスを迎えることに理解を示してくれた。だからこれを有意義にするためには僕は優勝し家族に報いなければいけない。」
予想もつかない格闘でカレンが2セットリードとすると、クレイトンも反撃しカレンが3-1と出来る2本のダブルをミスする間に2セットを奪い返した。
このウェールズのワールドカップ優勝者、クレイトンは第5セットも奪い初めてリード、しかしカレンも第6セットは1レッグも落とさず取り返し、試合は最終セットへもつれ込んだ。
ここでクレイトンは120チェックアウト、106チェックアウトと繰り出し勝利へ大きく前進したが、カレンは最後の1ほんで16ダブルをあがりキープ、さらに12ダーツでブレークし最終サドンデスへ突入した。
激しい攻防の最終レッグはクレイトンが7個目の180得点など15ダーツ後に40残し、しかしカレンは大きなプレッシャーの中、信じられない集中で20ダブル2本を仕留め100チェックアウトし勝利をもぎ取った。
「感激だ、これがワールドチャンピオンシップのプレッシャーだ。」とカレン。
「ここにはショッキングな記録があるので戻ってきてこんな風に勝てたのは凄く嬉しい。いつも自分を誉めたりしなけど、今日の僕には誇りを感じている。」
「ジョニーがダブルを残して待っていたので100チェックアウトは必須だった。最初の20ダブルが次の20ダブルを招き入れてくれた。」
「みんな僕のここでの記録を見て笑うだろうが今週の僕はとても良い。良い時の僕が戻ってきたようだ。」
ライアン・サールはキム・ハイブレクトと激戦の末4-2で勝利3年間で2度目となるベスト16入りを果たした。
オープニングからの2セットは分け合うと、サールはここから7レッグのうち6レッグを奪い3-1リードとした。
ハイブレクトも第5セットを3-1で取り返しサールとの差を1セットとしさらに第6セットでも140チェックアウトでレッグカウント2-1とし最終セットへもつれ込むまであと1レッグと迫った。
しかしサールは13ダーツ、16ダーツで勝利を決めPDC賞金ランキングでもハイブレクトを飛び越えてしまった。
「大事な勝ちだった。ずっと緊張していた。」とサール。彼は次にジェームス・ウェードかスティーブン・バンティングと対戦する。
「一年前との違いは欲しい時に大きなショットが出来ることだ。」
ハイブレクトの同胞、ディミトリ・バン・デン・バーグは引き続きアレキサンドラパレスのステージで優勢に進んでおり、この世界No.9はジャメイン・ワッティメーナを4-0で下し初のワールドチャンピオンシップタイトルを目指し続けた。
速射のオランダ人ワッティメーナはオープニングレッグで8本のダブルをミス、バン・デン・バーグが優勢を強固にした。
このワールドマッチプレーチャンピオンは振り返ることもなく、第2セットの最終レッグで大事な80フィニッシュを決めリードを2倍とした。
その後バン・デン・バーグは第3セットも128チェックアウトなどで奪い第4セットは3-0で取り四回戦進出を決めた。四回戦ではデーブ・チズナルかダニー・ノッパートと対戦する。
「ジャメインは第1セットのチャンスにミスしていた。彼は多くのチャンスを与えてくれた。」とバン・デン・バーグ。
「チャンスがあるなら奪えとずっと自分に言い聞かせていた。試合のスタート時にそうした。」
「僕がワールドマッチプレーチャンピオンになれた理由の一つがこれだ。そしてまだこのトーナメントで継続できる理由も同じだ。」
「この一年で多くのことを学んだ。今僕は世界トップ10におりずっと夢見きたことだ。これで凄く自信がついた。」
William Hillワールドダーツチャンピオンシップは月曜も継続、2セッションに別れ三回戦が行われる。ガーウィン・プライス、グレン・ダラン、ネーザン・アスピナルらが出場する。
第10日ハイライト映像
https://www.youtube.com/watch…
https://www.youtube.com/watch…