<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第11日(12月28日)
驚愕のキング対デ・スーザ、高レベルの格闘続く
https://www.pdc.tv/news/2020/…
12月28日(月)午後セッション
(カッコ内はPDCランキング)
<三回戦結果>(ベスト32)
マービン・キング(19)<103.47、57.14%> 4-0 ジョセ・デ・スーザ(14)<103.62、40%>
ダーク・バン・デュイベンボーデ(43)<104.09、52.17%> 4-0 アダム・ハント(76)<97.39、40%>
ビンセント・バン・デ・ブート(27)<93.77、40.54%> 4-2 ネーザン・アスピナル(6)<91.03、28.57%>
12月28日(月)夕刻セッション
<三回戦結果>(ベスト32)
ギャリー・アンダーソン(13)<92.49、29.79%> 4-3 メンサー・スルホビッチ(20)<89.78、34.21%>
ガーウィン・プライス(3)<99.74、50%> 4-3 ブレンダン・ドラン(30)<97.3、46.43%>
グレン・ダラン(12)<95.41、45.45%> 4-2 ダニー・バギッシュ<91.59、32.35%>
12月29日(火)午後セッション12:00(日本時間21:00)
<三回戦組合せ>(ベスト32)
ジェームス・ウェード(7) vs スティーブン・バンティング(26)
(ー/〇/●)
ダリル・ガーニー(11) vs クリス・ドービー(22)
(〇/●〇/〇)
ジェイソン・ロー(80) vs デボン・ピーターセン(29)
(ー/ー/ー)
12月29日(火)夕刻セッション18:00(日本時間翌日03:00)
<三回戦組合せ>(ベスト32)
デーブ・チズナル(8) vs ダニー・ノッパート(25)
(ー/●●●/ー)
<四回戦組合せ>(ベスト16)
ガブリエル・クレメンズ(31) vs クリストフ・ラタイスキー(15)
(ー/●●/●●●)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs ジョー・カレン(16)
(〇/●/ー)
12月30日(水)午後セッション12:00(日本時間21:00)
<四回戦組合せ>(ベスト16)
ビンセント・バン・デ・ブート(27) vs ダリル・ガーニー(11)/クリス・ドービー(22)
ジェームス・ウェード(7)/スティーブン・バンティング(26) vs ライアン・サール(38)
ジェイソン・ロー(80)/デボン・ピーターセン(29) vs ギャリー・アンダーソン(13)
12月30日(水)夕刻セッション18:00(日本時間翌日03:00)
<四回戦組合せ>(ベスト16)
ダーク・バン・デュイベンボーデ(43) vs グレン・ダラン(12)
(ー/ー/〇●●)
ガーウィン・プライス(3) vs マービン・キング(19)
(ー/ー/〇)
デーブ・チズナル(8)/ダニー・ノッパート(25) vs ディミトリ・バン・デン・バーグ(9)
賞金:
優勝=500,000ポンド
準優勝=200,000ポンド
ベスト4=100,000ポンド
ベスト8=50,000ポンド
ベスト16(四回戦敗退)=35,000ポンド
ベスト32(三回戦敗退)=25,000ポンド
ベスト64(二回戦敗退)=15,000ポンド
ベスト96(一回戦敗退)=7,500ポンド
合計2,500,000ポンド
フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット
二回戦=ベストオブ5セット
三回戦、四回戦=ベストオブ7セット
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
ライブ放送: スカイスポーツ、 pdctv-HD
ガーウィン・プライスが月曜、William Hillワールドダーツチャンピオンシップでブレンダン・ドランに大接戦の末サドンデスでの勝利をあげた。ギャリー・アンダーソンもロンドン、アレキサンドラパレスでメンサー・スルホビッチに劇的な勝利をあげベスト16入りした。
世界No.3のプライスは粘り強い北アイルランドのドランに厳しく攻め立てられたが、第6セットで相手のダブルをミスを突いた上最終セットで集中し4-3で勝利した。
高レベルのこの対戦でプライスは9個の180得点や170チェックアウトを見せマービン・キングとの四回戦へ進んだ。キングはその前の試合で素晴らしいパーフォーマンスを見せジョセ・デ・スーザをストレートセットで下していた。
「ブレンダンのプレーは本当に素晴らしかった。僕がミスした時とても厳しくパニッシュしてきたけど最後の1本のダブルで勝つことができた。」とプライス。
「僕もところどころはいいプレーだったけど全体ではなかった。瞬間にはとても良かったけど次の瞬間大きな標的すらヒットできなかった。
「このトーナメントで勝ち残っている誰でも優勝候補だし出場すれば勝てるものではない。ブレンダンも素晴らしいプレーヤーで素晴らしい戦いになった。」
2度のワールドチャンピオン、アンダーソンはスルホビッチとギリギリの試合を勝ち11年連続でベスト16入りとなった。
このスコットランド人はダブルで33本もミスしたものの激戦の末相手オーストリア人を4-3で削り取った。
アンダーソンは第1セットで素晴らしい130チェックアウトを見せ、スルホビッチが4本ダブルミスした中、残り73をインブルフィニッシュで奪った。
続く第2セットは今度はアンダーソンがチャンスをまき散らし、リードを2倍にできるチャンスに8本のダブルミス、スルホビッチが25ダーツでレベルへ戻した。
アンダーソンは第3セットを奪い返したがここから6レッグを失いスルホビッチが3-2と逆転リード、勝利まであと1セットとした。
しかし2015年、2016年のワールドチャンピオンはここから反撃し6レッグ連取で四回戦進出を決めた。
アンダーソンは上下振れの激しいディスプレーの中4個の100越えチェックアウトを繰り出していたが、彼はスルホビッチの不安定なプレーペースにいらいらしたと言う。「終いにはちょっと傷ついた。どうしてか判らない。」
「9割の地元のファンが自宅で見ていたと思う。みんな多分判っていたと思うけど僕の試合は洞窟か何かを見ているようじゃなかったかな。僕はただダーツを投げたかっただけ。もし鞭を入れられれば頑張って勝つ。」
キングはこの月曜のオープニング試合で目を見張るディスプレーを展開、グランドスラムチャンピオンのデ・スーザをストレートセットで下した。
両者ともアベレージは103越えだったがキングは8個の180得点、容赦ないフィニッシュのディスプレーで2014年ワールドチャンピオンシップ以来となるベスト16入りを決めた。
この2009年アリパリベスト4は第1セットを相手方が大事なところでダブルミスする中78フィニッシュで3-1とした。
先月のプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズのこの準優勝者は第2セットでのアベレージを118.66としストレートレッグで奪い去った。
彼はさらに第3セットを最終レッグでものにし、第4セットでも2-0とリードしデ・スーザが計算ミスで残り50を20ダブルに入れる中3-1で勝利を完成させた。
「彼は欲しい時の大きなショットがなかったので僕がアドバンテージを貰った。」とキング。
「目前の試合をこなすだけ。いいプレーが出来れば勝つしそうでなければ勝たない。僕のアプローチの方法はこれだ。」
「今のプレースタイルで以前よりずっと自信がついている。僕がどんどん勝ち進まず、また優勝しないという理由もない。」
ワールドグランプリ準優勝のダーク・バン・デュイベンボーデもアダム・ハントに4-0で勝利、ベスト16入りした。アダム・ハントは負けこそすれこのオランダの新進気鋭の才能に9個の180得点を繰り出していた。
バン・デュイベンボーデは二回戦で元ワールドチャンピオン、ロブ・クロスに勝って勢いを増しており、更に素晴らしいディスプレーとなるアベレージ104.09で容易に四回戦進出を決めた。
ハントは 第1セットのオープニングレッグで145チェックアウトを見せたものの、第2レッグで今度はバン・デュイベンボーデが驚異の170チェックアウトで帳消しに。第1セットは最後12ダーツでバン・デュイベンボーデが3-2とした。
第2セットもハントが170チェックアウトトライのインブルを外すと、このオランダ人は120チェックアウトで3-1とした。
第3セットはハントが12ダーツ、14ダーツで2レッグリードしたが、バン・デュイベンボーデが反撃し13ダーツ、11ダーツ、15ダーツで3セットリードへ拡げた。
そしてこのワールドグランプリ準優勝者は第4セットも3-1で取りベスト16入りを決めた。次戦はグレン・ダランとの対戦でダランは米国のダニー・バギッシュを第6セットで退けていた。
プレミアリーグチャンピオンのダランは第1セットを3-0、第2セットを3-2とし2セットリードとした。
第3セットも117チェックアウトなどで3-1としセットカウントを3-0としたが、バギッシュもここから反撃、2セットを奪い返して脅かした。
しかし2019年北アメリカダーツチャンピオンの反撃もここまで、ダランが第6セットを奪って進出を決めた。
「4-0で勝てる試合だと思った。終盤僕はちょっと苦悩した。でもこの勝ちは大きい。」とダラン。
「今年はこれ以上望ものはない感触だし気分は最高だ。忘れられた男で結構だし誰の注目も集めたくない。」
「ちょっと以前よりいいプレーだと思うしダークとの対戦に自信も出てきた。とても楽しみだ。」
ビンセント・バン・デ・ブートは2度のベスト4、ネーザン・アスピナルを破り5年ぶりとなるベスト16進出を決めた。
瞬間湯沸かし器のオランダ人はこの試合優位にスタート、第2セットまで1レッグも落とさず奪い121チェックアウト、113チェックアウト、110チェックアウトなどを見せまさしく順当な勝ちとなった。
オープニングセットではバン・デ・ブートのアベレージは115.63に達し掛かった時間は5分弱、オープニングから6レッグは一直線で2セットリードとした。
アスピナルも第3セットで81フィニッシュでの3-1とし第4セットも5レッグまでの戦いで奪い試合をレベルへ戻した。
しかし元UKオープンチャンピオンは第5セットでの序盤2レッグでダブルミス、バン・デ・ブートが取ってセットカウントを3-1とした。
最終セットではこのオランダ人が74フィニッシュでブレークスタート、最後は16ダブルをきっちり決めベスト16入りとなった。
「そんなにいいプレーをしたという感触はない。でも相手が苦悩していたのは判ったし勝利を貰った。」とバン・デ・ブート。
「序盤は凄く良かったのであれが効いたかもしれない。」
トーナメントは火曜も継続、2セッションに別れ三回戦最終4試合と四回戦2試合が行われる。マイケル・バン・ガーウェンは四回戦で出場、ジョー・カレンと対戦する。
午後セッションではジェームス・ウェードがスティーブン・バンティングと、ダリル・ガーニーはクリス・ドービーと、ジェイソン・ローはデボン・ピーターセンと対戦する。
夕刻セッションのオープニング試合は三回戦最後の試合でデーブ・チズナルがダニー・ノッパートと対戦、続いてベスト16試合でガブリエル・クレメンズがクリストフ・ラタイスキーと、バン・ガーウェンがカレンと対戦する。
第11日ハイライト映像
https://www.youtube.com/watch…
https://www.youtube.com/watch…