フィル・テーラー、プライスのワールドチャンピオンシップ栄冠を歓迎
勝つべきプレーヤーが勝った!
https://www.pdc.tv/news/2021/…
フィル・テーラーがWilliam Hillワールドダーツチャンピオンシップ優勝の栄冠に輝いたガーウィン・プライスを祝福、アレキサンドラパレスで「最高のプレーヤーが優勝」と認めた。
プライスはこの1月3日ギャリー・アンダーソンを破りワールドチャンピオンとなって7年に及ぶダーツ界での活躍に一区切りをつけた。さらにこの優勝で世界No.1の地位にも就いた。
このウェールズ人はイベントの途中テーラーからメッセージが届けられていたと後に明かした。この16度のワールドチャンピオンはプライスがシドワデル杯を掲げたことを喜んでくれていた。
「喜ばしいことだ。」とテーラーはPDCに伝えた。「僕等は良く互いに会話を交わすが、彼はいい奴だ。彼が好きだ。」
「彼は試合途中にうーんと唸らせるところもあるが僕はその点も好きだし今は多くのプレーヤーが同じだと思う。腹の中が煮えたぎるのだろう。」
「彼の献身さを見た。ワールドチャンピオンシップ前に彼はアドバイスを求めてきた。僕は僕のやったことを伝えただけだ。彼は忠実にステージで再現し素晴らしいパーフォーマンスで優勝した。」
「彼は今最高のプレーヤーだと思う。彼はちょっと年のいった生徒で良く人のことを聞く。他の殆どのプレーヤーより年上なのでいいセンスをしている。アドバイスも良く聞く。彼は彼のベストを守りたいのだろう。」
プライス躍進で7年に及んだマイケル・バン・ガーウェンの世界No.1の地位は終焉したが、テーラーいわくこのオランダ人はダーツ界のスタンダードを握っている限り失地回復にはかなりの闘争に巻き込まれるだろうと予想している。
「彼がスタンダードを決めており皆がそれに合わせてきている。もう誰も彼のことを恐れてはいない。」とテーラー。「もし彼が9ダーツや10ダーツで上がってくるなら、皆もそれを返すことができる。」
「メンタルの状況次第だけどプレッシャーも我慢できるだろう。でもより年を取ってきている。彼は子供や家族など責任も増している。まさに全て彼次第だ。」
バン・ガーウェンは昨年のテレビ放映トーナメントでサイモン・ウィットロック、イアン・ホワイト、デーブ・チズナルなどの衝撃的なパーフォーマンスに打ちのめされた。つとに記憶に新しいのはワールドチャンピオンシップ準々決勝では0-5でチズナルに敗退した。
テーラーいわく、彼の君臨時代が続く限り、相手方は彼に闘志をむき出しにし試合レベルを上げてくることに対応しなければならなくなる。彼は「僕はこれをマンチェスターユナイテッドシンドロームと呼んでいた。」という。
「ポートベールすらマンチェスターユナイテッドと対戦する時はいいプレーをした。レイトンオリエントが対戦した時は実力以上だった。」
「相手方とプレーしてるのではない、自分の試合をしているのだと言って対戦するなどばかげておりありえない。当たり前に対戦相手を見ているのだ。」
「アンソニー・ジョシュアに立ち向かってリングに立つなら、今までの最高のファイトを見せないとノックアウトされてしまう。ダーツでも同じだ、出場すれば最高のパーフォーマンスで挑むのだ。」
「それほど緊張せず集中力が保ててよりいいプレーができるなら実力以上となる場合もある。」
2020年はまた2年連続のワールドユースチャンピオン、ディミトリ・バン・デン・バーグがワールドマッチプレータイトルを制したが、テーラーはこのベルギー人が2021年Unibetプレミアリーグでのスターになる可能性を秘めていると考えている。
彼は、「ディミトリは肢の問題を持っているのは知っているが、いい時は素晴らしく、そうでない時は全然良くない。中間がない。」
「ワールドチャンピオンや世界No.1になるには常に良くなければならない。そして必要な時に素晴らしくなければならない。これが秘訣だ。安定性と高レベルを保つこと。」
ピーター・ライトのワールドチャンピオンとしての君臨は三回戦でドイツのガブリエル・クレメンズに敗退して終了した。テーラーは今年このカラフルなスコットランド人の巻き戻しを占っている。
「彼にぴったりのダーツを絶対探してやる。」とこのストークの偉人。「入れ替えたりとっかえひっかえは何ら良いことをもたらさない。でもいいパーフォームしてるし素晴らしいプレーヤーだ。」
「今年はプレッシャーが足枷だったように見える。プレー中の彼の目をみれば判った。彼は緊張し、ステージを下がる時は心を痛めていただろう。でもこれも勉強と経験だ。」
「これらは経験しなければならない。時々折れるがこれも良し、この経験でさらに強くなる。」