「ダーツの起源」と「ボードに隠された秘密」
年齢や性別、国籍も関係なく、多くの人に愛されるようになったダーツ。
しかし、その中でダーツの歴史を振り返る人はほとんどいないでしょう。
だって、知ったところでダーツは上達しないから。
でも、ルーツを知ればいつもとは違った「ダーツ」が見えてくるかもしれません。
いつ、どこで、誰が考えたのか……。
ボードの数字配列に意味はあるのか……。
一緒にダーツの歴史を振り返ってみませんか?
ダーツの起源は「イギリス軍兵士」
ダーツの正確な起源は、分かっていないそうです。
~Fin~
ここで終わらせてしまうと、私のキャリアもバーストしてしまうのでまじめに書きます。
JDA(一般公益財団法人 日本ダーツ協会)によると、ダーツの起源は15世紀のイギリス。
戦争中、イギリス軍兵士が横たわった酒樽の底に弓矢の「矢」を投げて遊んだのがダーツの始まりだそうです。
兵士たちにとっては唯一の娯楽だったため、さまざまな工夫が施されてきました。
酒樽ではなく木を輪切りにしたものに変えたり、投げやすいように矢を短くしたり……
こうして、少しずつ現在のダーツに近づいてきたようです。
ん?矢?的当て?
それって日本でも行われていたような……。
調べてみると、的当てをしていたという文献がありましたが、矢を手で投げていたという情報は見当たりませんでした。そもそも武器を娯楽に使う文化がなかったので、的当ては武芸の鍛錬として行われていただけのようです。残念。
武器を娯楽に使わないという、熱いサムライスピリットを感じます。
というわけで、ダーツの始まりはイギリスです。
ボードに配置されたナンバーに規則性はある?
現在のダーツボードに記されている不規則な数字の配置を考案したのは、ブライアン・ガムリンというイギリスの大工だといわれています。
この奇妙な数字の並びですが、今のところ目だった規則性ないといわれています。
私も必死に考えてみたのですが、やっぱり見つけられません。無念。
しかし、のび太でも分かる特徴的な部分がいくつかあります。
・クリケットナンバーの隣には小さい数字(1~10)が配置されている。
・17、3、19、7のエリアは奇数が連続している。
(もっとたくさんあるので探してみてください)
これを見ると、ゲームをよりおもしろくするために、かなり精巧に考えられていたことが分かります。おそらく実際にゲームをしながら、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤を繰り返して配置が決められたのでしょう。
1や5のトリプルに吸い込まれていく度に「くそう!ガムリンの野郎!」と叫んでしまいそうです。
でもこの配置だからこそ、ダーツっておもしろいんですよね。
01のアレンジやクリケットの戦略もそうですが、いわゆる「セオリー」はガムリンによって生まれたといっても過言ではないでしょう。
まとめ
さて、今回はダーツの起源に焦点を当てました。
冒頭でも言いましたが、ルーツを知ったからといってダーツが上達するわけではありません。
しかし、これを読んだ方はまた少しダーツが好きになったのではないでしょうか?
たまにはこうやって、いつもと違う目線でダーツを見るのも大事かもしれませんね。
あなたの「ダーツ」がもっと楽しくなりますように。