「神ダーツ。」の系譜
いわゆるバレルメーカーにはバレル製造を専門にしている会社が多い訳ですが、一方でダーツショップがオリジナルでバレルを製造・販売している「ショップブランド」も数多く存在しています。
昨年末にそんなショップブランドのひとつである「神ダーツ。」の全バレルをコンプリートできたので、今日は初号機から最新モデルまでを一挙にご紹介していきます。
割とオーソドックスなデザインのバレルが多い時期ですね。
主に店舗スタッフさんたちの使用バレルとして設計された時期らしいので、実践的なデザイン傾向になったのでしょうが、その中にあって初号機の「ノーカットストレート」は衝撃でしたね。新しい地平を拓く意気込みを感じました。
ノーカットのバレルは世に数々あれど、「ノーカットストレート」となるとユニコーンのテリー・ジェンキンスモデル以外には、ほぼ見たことないですからね。(昔NOZさんが私も知らない往年のプレーヤーのスティールモデルをお持ちでしたが…)
ショップブランドも10作をこなすと、だんだん余裕というか「遊び心」が出てくるんでしょうかね。(笑)
ここらへんになるとちょっと奇抜なデザインが出てきます。
19号機のストレート形状ながらグリップ部にテーパーをつける独特なシルエットにビックリ!
その一方で14・15号機はローレット加工のカットを採用した渋めのデザインで斬新だけじゃないことのアピールもしっかりしていて印象的でしたねぇ。
さ、問題の22号機が登場です。(笑)
これはねえ、発売当初に会う人みんなに見せたら全員が「なんじゃこれ!」っていう感じでしたよね。確かお店のポップか何かにも「半分笑いながら設計した」みたいな事が書いてあった記憶がある。
でも、奇抜なだけじゃなくてグリップポジションが一発でキマル形状なんだよね。
他にも21号機は最大径9.0mm・全長33mmという極太短小モデルとか、26号機は最小径5.1mm・重量14.2gという超細身軽量バレルとか、28号機は55mmという超ロングバレルとか、とてもチャレンジングな時期と言えるでしょう。
そして左のブロックが「号機シリーズ」の最新4機種、31号機→34号機です。
一通りやり尽くしたのか(笑)、再びオーソドックスなスタイルに回帰してますね。
個人的には33号機のノーカット8角柱のフォルムが、19gの重さをしっかりと感じられつつピタッと指に吸い付いて好きです。
真ん中のブロックはプロモデルで、左からCORCO、VADO、そして最新バレルである對馬裕佳子モデルの津軽です。ゆかぷも最近またPerfectで上位に進むようになってきて嬉しい限りです。一度たこ焼き食べに行きたいなぁ。(笑)
右のブロックは「神ダーツ。」ラインではないのですが、moAさんのオリジナルバレルでWhiteLineと乱れ雪月花です。
小ロットで小回りが効くとはいえ、30セット以上のバレルを企画・製作するのは大変なことです。
オーソドックス過ぎては大手メーカーとの差別化を図れず、奇抜過ぎてはニッチなマーケットに陥ってしまいますから、そのさじ加減にとても微妙なセンスが必要とされますよね。
これからも大手メーカーには作れない、ピリッとスパイスの利いたバレルを作り続けてもらいたいものです。