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4スタンスは上達への遠回り?

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ダーツ業界でコーチ級以上の免許を持っている人は10人未満とのこと

皆さんは『4スタンス理論』をご存知でしょうか?某ダーツ雑誌で何年も掲載しつづけている「自分の身体を理解してダーツ上達に繋げよう!」といった内容の身体理論です。

実は私も縁があってその4スタンスの免許を取らせて頂きまして。しかもプレイヤー級ではなくその上のコーチ級。そんな私がこんなタイトルでコラムを書いたら破門にされるかもしれませんが、間違った認識をしている人をよく見かけるのであえて書かせてもらいます。

実際、私も4スタンスを取り入れれば簡単にダーツが上手くなれるのではないかと思ったのがきっかけだったんですが、やっぱちょっと胡散臭いじゃないですか(笑)なのでどんなものなのか納得いくまで勉強したんですよね。結果、私の中では昔からある武術とか拳法の基礎を分かりやすくしたモノだと感じました。だから『心・技・体』の武士道精神が根底にある日本人にはとても合った理論だと思います。

ただ、決して簡単なものでは無いんですよね。Aタイプだから、グリップはこう、そしてこう投げればオッケーって話しだけではないんです。

例えば直立した状態から左脚を上げれば、自然と上半身を右に傾けバランスをとっているように、人間の身体というのは『軸』を中心に全てが連動しているんです。なので、ダーツを投げてる手だけを自分のタイプに合わせてもダメなわけで、投げていない手や、後ろに出している足など、どれか1つでも自分のタイプと違うことをしたら、崩れる一方だったりします。

でもそれ全部覚えるとか無理ゲーですよね?(笑)

安心してください。グリップを変えて投げこめば、自然と他の連動するパーツも気持ちが良い方向に向くはずです。グリップ変えたら、スタンスがクローズになったとかよくある話しですよね。頑なに他は変えたくないからとグリップだけを変えたりする方が危ないかもです。

では何が遠回りなのかというと、最も重要な『きちんと立つ』ということを理解できていない人が非常に多い。きちんと立ち、軸を安定させる事により、身体のコントロールがスムーズになり、柔軟性や連動性が飛躍的に高まるんです。その“目的”の為の“手段”が4スタンス理論。決して「型にはめる」理論ではなく…

はい、難しくなってきましたね(笑)

そのあたりの事も、某ダーツ雑誌の、ここ1年くらいで発売されたやつにはしっかり書かれていますので、興味ある人はぜひ読んでみてください。昔のやつは載ってないので要注意。

あとタイプ診断自体を間違えている人も非常に多いです。これも遠回りとなる原因の1つですね。私ですら怖くてタイプ診断はやりません。免許を持ってない人のセルフ診断は、何故か正解率が4分の1を下回っているという噂も。自分の本当のタイプを知りたい人は、ぜひ原宿の廣戸道場に行くことをお勧めします。

そして廣戸道場に行くと、初回はタイプ診断と施術がセットになっています。投げ方は某ダーツ雑誌に載っているのでタイプ診断だけで良いのにという方も多いと思いますが、実はこの施術に通い続ける事こそ大切。背骨が歪んでいるときちんと立てないですからね。なので、さまざまな競技のアスリートも通い続けています。まあプロ選手たるものそうあるべきなのだと思います。

そこまでダーツプレイヤーとして、あなたは真剣になれますか?

そう考えると、決して上達への“近道”ではないはずです。ただ理解してしまえば、投げ方等に悩む事も格段に少なくなりますし、あきらかに体への負担も減るので、学んで損は無いと思います。

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