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マレーシア観戦レポート

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10/22 DARTSLIVE OPEN

イベントの開始が平気で何時間も遅れ、終了は0時を超える。ロビン途中でマシン台の変更が入り、指定された番号に行くも、実際は4つ隣のマシン。

それでも誰もキレたりはしない。お酒でも飲みながら陽気に時間を潰し、壇上で行われているCフライトの決勝戦を一喜一憂しながら楽しんでいる。誰か知らない人の試合なのに。そして自分の試合に遅刻する。

そういえばタクシーに乗った時に渋滞にも何度かあったが、クラクションの音は一切耳にしていない。クラクションが故障し、放置している可能性もあるが。

良く言えばおおらか、悪く言えばいい加減。マレーシア人はそういう人柄なんだと思う。

いま私はその異国の地で、朝食バイキングを食べながらこのコラムを書いている。日本では朝食が喉を通らないのに、なぜ旅先では朝からカレーまで食べらてれしまうのか。私の胃袋もいい加減なものである。

話しは戻るが、そんなマレーシア人達の運営するDARTSLIVE OPENが結果的には大盛況だった。日本でこのクオリティーの大会をしようものならクレームの嵐で、ネットで叩かれまくるのは間違いない。

運営する人もいい加減、参加する人もいい加減、もう会場中が高田純次。それなら確かにみんなハッピーでイベントが成立する気もする。つまりストレス社会の日本には、いま高田純次が必要不可欠なのではないだろうか。

イチローでも7割近くは失敗する、3割打てば一流なんだから。高田純次の名言である。

10/23 THE WORLD stage5

静かに真剣に見るSUPER DARTS。大きな酒場でバカ騒ぎしながら仲間と楽しんでいるようなPDC。では、騒ぎながら真剣に見るという、2つの特徴が重なりあったハイブリッドな大会があったとしたら。

今回のTHE WORLD マレーシア大会が、まさにその雰囲気だった。

1番近い雰囲気は日本で開催したPDCだが、あれも現地のノリを知ってるファンが、無理に恥ずかしながら歌っている人が大半で、日本人の気質に合っているかと言われれば微妙である。

現に日本のPDCの時は微妙なタイミングで騒いだ事により、ネットで叩かれ、謝罪していた観客もいるくらいだから。あれも、騒いだ人が間違ってるのか、イラッとして叩いた人が間違ってるのか、正直なところ、PDCのコアなファン以外はわからない。

ただ、今回のマレーシア大会は、それとも違い、日本人に合った騒ぎ方だと感じた。

凄いプレイをした時は、素直に声を出して叫ぶ。もちろん勝負所を外した時はオーノーである。私もサッカーや野球をスタジアムで見ている時はそんな感じで騒いでいるが、ダーツの試合を見てそこまで騒いだ事はない。

さらに今回のTHE WORLDは開催国のマレーシアの選手が優勝したもんだから、騒ぎ方が半端なかった。あのような騒ぎ方も、例えばJAPANで木山さんがやったなら、これまたネットが荒れ兼ねない。

野球で乱闘があっても楽しんで見ていられるのに、ダーツになるとちょっとした口喧嘩でも許されない。そんな日本の今の環境で、このマレーシアのようなダーツ大会を開催できるのか。

今後さまざまな視点で考察し、私がこのような雰囲気の大会を開催する日が来る事を期待しておいていただきたい。もちろん開催場所は町田市で。

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