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「紙飛行機を飛ばすように」は正しいのか?

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ダーツを教える時によく使われる表現ですよね。ただ、私もさまざまなダーツ未経験に指導をしてきましたが、もともと的まで届かない人に「紙飛行機を飛ばすように」と教えても、さらに届かなくなることがほとんどです。ダーツの矢にチカラの加え方も分からない状態で脱力をして投げますからね。

つまりこの「紙飛行機を飛ばすように」という表現は、どちらかというと野球投げをしている人や、力み過ぎている人を修正する時に使う言葉であって、最初から全体的に向けて言う言葉ではないのではないかと私は思います。

ちなみに今どきのガチ紙飛行機事情はどうなのかと日本紙飛行機協会が主催する『二宮康明杯』の優勝者が投げる動画を見たら、とんでもない野球投げでした(笑)

あと私、町田のカルチャーセンターで初心者を対象としたダーツ教室を始めたんですよね。カルチャーセンターを利用するお客様は50歳〜80歳くらいの方ばかりで。そこでダーツを教えていて分かったんですが、向上心のある年配の方は、自ら型にハマりたがる人が非常に多いですね。昔ながらの型にハメたがる日本特有の文化が根付いているというか。

私としては、投げ方は人それぞれでカラダを痛めない投げやすい投げ方がその人の正しいフォームだと考えているのですが、どうせ教わるなら最初から完璧なフォームが上達の最短ルートと考えるのでしょう。まあそもそも型にハマりたくない人は教わろうとしないですけどね(笑)

だからダーツを習いに来ている人にとっては、「紙飛行機を飛ばすように」とか、昔ながらの「肘を固定する」などと教えた方が、理解はしやすいのかもしれません。ただそれも今どきな考えではないので、これからも経験値をつんで、全くの初心者を対象に教える方法をみつけていければなと思います。

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