【ダーツが上達するということ】
ダーツは遊び
最近の流れを見ていれば、ダーツは早熟スポーツと見てとれます。
U-22などを見ていればダーツ歴2年足らずでSAフライトの子なんかもよく見ますし、お店でも1年経たないのにAAフライトの子なんかも少なくありません。
僕は地道に5年ほどかけてSAフライトまで行きました、もちろんセンスもありませんし、才能もないと思います。
ただいろいろ考えて投げまくっているおかげか、特段調子が悪くなることもなく、いままで来れました。
それに比べて今の子たちはすこし調子をおとすと一気に下がってしまうことを目にします。
不調に伴ってやる気も失せ、結果的にダーツから離れていってしまうということもちらほら。
もちろん彼らにとってダーツとは遊びの範疇なので、やめるも続けるもポンッとできるかとは思いますがそんな短期間でうまくなる、才能あふれる子たちが辞めていくのは実に惜しいですね。
とはいうものの引き止めたりはしませんが、、、
ダーツはスポーツ
僕は昔からダーツをスポーツとして捉えてきました。
もちろん、はじめは遊びだったのですがうまくなりたいと考えるとそのプロセスはおのずと自分がいままで生きてきた環境から生まれてきます。
僕はバスケットボールを中学から本格的に始めまして、大学の途中までやっていました。
特に高校時代にいまどきではかなりのスポ根精神を叩き込まれましたので、僕のダーツのプロセスも自然にそういった方向に近づきます。
ただ、なにも考えずに「量だけこなせばいい」というわけではないと。
「考えて行動する」ことによってその時間は身体的にも脳的にも有意義なものになるのではないでしょうか。
そして僕がスポーツと捉えているうえで一番大切なことは
「短期間では身につかない」ということです。
一流の選手でも基礎練習はみっちりやります。
それは、ただ何ともない動きが一番大切だからです。
そして、それが身についたり結果が出たりするのはやり始めて数カ月ではありません。数年、十数年のことだと思います。
もちろんだからといって今日明日のことを無駄だと思うとか、そこに言い訳をもっていくとかではないです。
ただダーツでは新しいことを始めたのにすぐにやめて、もとに戻してしまうことの多さにもったいないなぁと。
いまではだいぶ熱が冷めてきましたが去年話題になった「裏抜き」でもその時は多くみられましたが今続けている人、考えている人は少なくなったでしょう。
僕は今でも「回転」と「裏抜き」は必要だと思っているので、練習を続けていますし去年よりも少しづつですが数字も上がってきています。
続けていればその小さな積み重ねがものすごいことになるはずです。
時間がかかることは悪くない
僕が応援している中日ドラゴンズの選手の一人、森野選手。
彼はプロになってから試合に頻繁に出られるようになるまで10年かかっています。
もちろん彼も幼い時から毎日厳しいトレーニングを続け、プロという憧れの世界へ入ったと思います。
ただそんな彼もスタメンを張るまでに10年という時間がかかりましたが、10年間の努力が実って球界を代表する選手の一人になっています。
あきらめなかったゆえの結果です。
ダーツの歴史は日本でいえば10年ちょっとです。
世界を見れば、レベル、体の使い方、アレンジ、すべてをとっても劣っています。
だからやっていることに正解も不正解もありません。
これから探していけばいいのです。
少しづつですが浅田選手や村松選手のように海外の選手ともやりあえるレベルも出てきています。
日本のダーツを取り巻く環境は変化しています。
その変化に取り残されないように軸をしっかりと持ち、ブレずに、考えて、日々練習に取り組んでいこうと七夕の日に感じました。
今回はこの辺で。さ、練習しましょう!