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MJトーナメント U-19を観戦して

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2016.06.15 Wed.

ソフトのユース世代にとって大事な大会

こんにちは。

先日MJトーナメントU-19を観戦させて頂きました。

年に数回パシフィコでU-19は行われていますが、ソフトのユース世代にとっては数少ない大事な大会ではないでしょうか。

出場選手は48名。17歳以下の選手は22名いました。この大会とダーツライブU-22の出場選手数がだいたいのユーストーナメント人口かと考えています。

高いシュート力にびっくり

驚いたのはシュート力の高さです。
ほぼ確実にブル周辺をとらえる選手の多いこと。

まず1本はブルをとらえてきます。
生半可な大人では太刀打ちできません。

ただ、ちょっと150点が少なかった気もします。
若さゆえかそこそこブレが見られました。見ているほうとしては面白いのですが。

ダーツで大事なのは「シュート力」と「安定感」です。
その3本のうちに、また、次のスローで、同じプレーが続けられるか。
落ち着きや我慢強さが求められるプレーを、大事にしていってほしいと思います。

見ていて感じたのはシングルの大事さです。
オープンアウトルールだったこともあり、シングルに入れられるかが明暗を分ける試合もありました。
ソフトにしてもスティールにしても、シングルに入れるのはフィニッシュに大事なスキルです。
トリプル、シングル、ダブルを打ち分ける感覚を、もっと磨いてもいいでしょう。

クリケットでは、特に優勢側において、ビッグプレーを狙うあまり、無駄なリスクを背負うプレーが散見されました。
練習と考えているのでしょうし、入ればビッグプレーかもしれませんが、
トーナメントの場において、いらないワンチャンスを与えるプレーは控えたほうがいいと思います。
着実にオープンし、点を取り、クローズして一つずつ歩を進めてブルに追い込む。
定石通りのしっかりとしたプレーが強さを感じさせ、誰もが納得いく勝利を得られることを忘れないでください。

「ロビン落ちした選手」にこそ光を当てたい

ここからが一番言いたいことです。無駄に長くてすみません。

一番感じたことは、ロビン落ちした選手たちがみんな一生懸命にダーツをしていたことでした。

一生懸命点を取ろうとして、一生懸命クリケットナンバーを狙っていました。
最後まであきらめず、手が震えていてもやりきる姿は立派でした。

このようなトーナメントもすごく大事ですが、
ロビン落ちした選手や、
トーナメントに出てくる勇気がまだ出ない選手が、
みんなでダーツを楽しめる、友達ができるようなイベントを開催すれば、潜在的なユースを掘り出せますし、
さらに友達を呼んでくることでユースの拡大につながると思います。

イベントと言えばトーナメントを開催するという考えはわかりますし大事なことですが、
ダーツの世界で一番大事な選手は「トーナメントで必ずしも勝てないけどダーツを楽しんでいる選手」であり、
その層にさらにダーツを楽しんでもらって継続してもらう努力をしてほしいと思いました。

ダーツによる人間関係で救われた人もいると聞いています。
ぜひ、これを見ているダーツ関係の方にはご検討をお願いいたします。

それではまた。

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