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チップのTips

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2016.05.07 Sat.

いろんなチップを試していくよ~

この5年間ほどですかね。ソフトダーツ界におけるチップといえば、ほぼ「Lip Point」がディファクトスタンダード的な地位を築いていましたが、2014年発売の「Condorチップ」、昨年発売の「Fit Point +」ほか、近年において各社が意欲的な製品を出してきました。
そして今回の「Premium Lip Point」の登場により、再びユーザーの目がチップに注がれる機会が多くなっています。
そこで、手元にあるチップについて少しテストしてみようかと思います。

今回の調査対象は11種の製品です。
1.(Normal) Lip Point
2.Premium Lip Point
3.Pro Lip Point
4.Fit Point +
5.Exceed Point
6.Master Point α
7.Pixel Tip
8.Condor Tip
9.Evo Tip
10.Tefo Point
11.超硬100

いくつか「このチップ知らない」という製品があるかもしれませんね。ちょっと説明しておきましょう。
3.Pro Lipは、一部のプロ選手のみに配られている製品で、一般販売はされていません。
9.Evo TipはドイツのEvolutionというメーカーの製品で、現在国内での入手は極めて困難です。
10.Tefo Pointは、かつてメジャーだった製品ですが、最近ではなかなかお目にかかれないですね。
  今回のテストで使ったのは仕様変更前のタイプです。
11.超硬100は、某ショップサイトのみで購入可能な、名前の通り硬さが売りの製品です。

さて、チップについて語る時、話題になるのは「硬さ」「粘り」「抜け具合」等ですね。
硬いチップはボードに対してほぼ垂直に刺さりますが、これが柔らかいと刺さったバレルが垂れます。
狙ううえで邪魔になることが多く、見た目にも恰好よくないので、自然と柔らかいチップは淘汰され硬めのチップのみが市場に残りました。

「粘り」は、何回もボードに刺さり、抜き、時には床に落下しと続けているうちに段々とチップが変形していきます。粘りが強いチップは手で形状を元に戻すことが可能で長持ちしますが、一方で刺さりが悪くなります。逆に粘りの少ないチップは垂れることが少なく刺さり具合は気持ちいいのですが、折れやすくあまり長持ちしない傾向があります。

そして「抜け具合」ですが、ボードに刺さったバレルを引き抜く際の抜きやすさです。あまり抜きにくいと余計な労力が必要だし、抜くときに強くバレルを握ることによりカットで指を傷つけてしまうコトなんかもあります。逆に心地よい抜け具合があると、プレイにも好影響が出ますよね~。

で、今回の実験では、まずは「硬さ」について実験します。
未使用のチップをボードに刺し、どれくらい垂れるかを計測します。

ただ、普通のセッティングだと殆ど差が出ないので、今回は駄津Ⅱの三連というパーティー仕様(笑)です。
これならガッツリ垂れます。(笑)
DartsLive 200Sのセンタービットに手で「これ以上深く刺さらない」という状態まで強く差し込んで、分度器でざっくり角度を測ります。
まあ…ざっくりとね。

あらかじめ申し上げておきますが、あくまで個人による簡易的なテスト結果です。個体差考慮もしてませんし、テスト回数も1回だけなので統計的に妥当と思われる水準には全く達しておりません。
すべてまるっと含んでご承知おき下さいね。

駄津Ⅱの三連仕様

結果は90度から何度垂れているかで表示します。
数値が少ない方が垂れない(硬い)ということですね。

1.(Normal) Lip Point  →20°
2.Premium Lip Point  →20°
3.Pro Lip Point     →15°
4.Fit Point +       →25°
5.Exceed Point     →25°
6.Master Point α    →20°
7.Pixel Tip        →25°
8.Condor Tip       →20°
9.Evo Tip         →15°
10.Tefo Point      →20°
11.超硬100       →15°

やはり硬さを売りにする製品は垂れる角度が小さいです。
逆に意外だったのは最近発売された製品が必ずしも高い硬度を示していないこと。
それでも評価が高いことを考えると、チップの善し悪しは単純に硬さだけではないってことなんでしょうね~。

その辺りも含めてね、今後「粘り」や「抜き具合」なんかも検証していきたいですね。
また後日。

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