【PDC説明3】PDCプレミアイベントともうちょっと追加して
今日はプレミアイベントの話です。
PDCでは先日行われたワールドチャンピオンシップだけでなく、多くのプレミアイベントが行われています。ワールドマッチプレイやワールドグランプリなどの名前を知っている方は多いでしょう。
今日はそれらの大会の出場選手がどのように決まっていくか、そしてここまでにお話しなかった後2つのツアーについてお話します。
そして、この章でも「オーダーオブメリット」をOoMと略します。PDCにおけるランキングのことでしたね。
プレミアイベントの出場権
PDCには以下のようなプレミアイベントがあります。優勝賞金は60000ポンドから300000ポンドまで様々ですが、どれもプロツアーに比べると高額になりますし、UKオープン以外は出場するだけで賞金が発生します。これらのイベントで獲得した賞金はOoMに加算され、ツアーカードの獲得やほかのプレミアイベントの出場権に影響されます。
ちょっと長くなりますが、すべてのプレミアイベントとその出場権を見てみましょう。
プレミアイベントの出場権（2015年）
・マスターズ（1月・優勝賞金60000ポンド）
PDCOoM上位16名
UKオープン（3月・優勝賞金60000ポンド）
UKオープン予選で上位96位タイまで。またはアマチュア予選を通過した選手。
・ワールドマッチプレイ（7月・優勝賞金100000ポンド）
PDCOoM上位16名
さらにプロツアーOoM上位16名
・ワールドグランプリ（10月・優勝賞金100000ポンド）
PDCOoM上位16名
さらにプロツアーOoM上位14名
さらにアイルランドか北アイルランド選手からプロツアーOoM上位2名
・ヨーロピアンチャンピオンシップ（10月・優勝賞金65000ポンド）
PDCOoM上位16名
さらにプロツアーOoM上位8名
さらにヨーロッパ本土選手からプロツアーOoM上位7名
スカンジナビア予選から1名
・グランドスラム（11月・優勝賞金100000ポンド）
特定のトーナメントでの優勝・準優勝者16名
PDPA予選から8名
BDOから招待8名
・プレイヤーズチャンピオンシップファイナル（11月・優勝賞金65000ポンド）
プロツアーOoM上位32名
・ワールドチャンピオンシップ（12月・優勝賞金300000ポンド）
PDCOoM上位32名
さらにプロツアーOoM上位16名
さらにヨーロッパ本土選手からプロツアーOoM上位4名
地域予選より20名
以上のものはこのページに載っていますので、興味のある方はご覧ください。ただ、そろそろ2016年版に書き換えられると思います。2016年になると、ヨーロピアンチャンピオンシップとプレイヤーズチャンピオンシップファイナルの出場権が変わることがすでに発表されています。
http://www.pdc.tv/order-of-me…
プロツアーという幹となる大会にこれらの大会は添えられています。それぞれ高額な賞金を懸けられていますが、特に年末の総決算であるワールドチャンピオンシップは破格です。ここに出られるかどうか、ここでどれだけ勝てるかで年末にOoMは大きく変動します。
すべての大会は強い選手が何となく選ばれているわけでなく、きちんとランク付けされて出場しています。ということは、日本選手もこのラインに乗ればPDPAから出場が可能です。現在5名の選手がQスクールに挑戦していますが、ぜひ、日本選手がランキング上位に入る時代が来てほしいものです。
デベロップメントツアーとチャレンジツアー
PDCではツアーカードを持たない選手が参加できるツアーが2つあります。
デベロップメントツアー
・16歳から23歳までの選手
・年始時にPDCOoMで上位32名に入っていない選手
チャレンジツアー
・PDPAの会員である選手（原則、Qスクールに参加してツアーカードを手にできなかった選手）
これらのツアーは優勝賞金2000ポンド、賞金総額10000ポンドと賞金額は小さいです。これらのツアーでもそれぞれOoMが組まれ、上位2名ずつには来年のツアーカード、3位から8位にはQスクールのエントリーフィーが免除されます。
また、デベロップメントツアーの48位タイまでがワールドユースチャンピオンシップに参加できます。ワールドユースチャンピオンシップは優勝賞金10000ポンドの大会で、デベロップメントツアーだけでなく、地域予選を通過した選手も加えて開催されます。まだ日本では地域予選はありません。23歳までならば結構いい選手はいると思うのですが…
その他の大会
PDCではここまで上げた大会のほかにも大きな大会が行われています。次にあげる3つの大会は、プレミアイベントには入りません。すなわち、賞金を獲得してもOoMには算入されません
大きいけれどプレミアイベントでないもの
プレミアリーグ
ワールドカップ
ワールドシリーズオブダーツ
以前はグランドスラムもこのカテゴリーに入っていたのですが、2015年にプレミアイベントになりました。
OoMには影響はないものの、賞金は高額で、観客も楽しみにしているものばかりです。今年もワールドカップでの健闘を期待しますし、JAPAN DARTS MASTERSも来てほしいですよね。
大枠の説明は完了しました
ここまで読んでいただいた方、お付き合いありがとうございました。
この記事と合わせて、3つの記事でPDCの基本的なシステムを説明しています。PDCに興味のある方は合わせてお読み頂ければ幸いです。
【PDC説明1】Qスクールとツアーカードについて
http://magazine.s-darts.com/c…
【PDC説明2】PDCのプロツアーについて
http://magazine.s-darts.com/c…
ここまでご覧になっている方々には、PDCのスケジュールをご覧になると意味が解ってくると思います。ぜひとも各自でPDC.TVをご覧になって、興味を深めていただければと思います。
それではまた。
