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ポケモンGO

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2016.08.06 Sat.

ポケモンGOと私

ブーム到来。

メディアが過剰気味に報道したこともあり、今や猫も杓子も『ポケモンGO』である。

この『ポケモンGO』のせいで、世の殿方たちは「ポケモンとアタシ(もしくは家族)、どっちが大事なのよ!」などとお決まりの禅問を突きつけられ、まかり間違ってついウッカリ「今はポケモン」などと答えようものなら、ご婦人方の日々の怒りを大量一括購入し、おだいどこの包丁でもって刺殺されかねないヴァイオレンスなこのご時世。

幸いにも自分の場合は「この家から出て行け」程度で済みました、ハイ。

やや済んでない気もするけど。

とはいえ、そこまで熱狂的に『ポケモンGO』をやり込んでいるわけでもなくて、あくまでも移動の際のヒマ潰しや話のネタ程度に触る程度。

それでも四、五千円ほど実費投入、課金した結果、いろいろなカラクリが見えてきた。

そして、驚くべき事実に気付いたのである。

ワオ。

伸るか反るか

最初に伝えそびれましたが、正直に申し上げます。

今が旬の『ポケモンGO』について書けばページビューが伸びるでしょ、みんな読むでしょ、という邪な考えがあって取り上げております。

中には、ブームに便乗するのが嫌だ、そもそもポケモンに興味がない、スマホでゲームしたくない、と様々な理由で「やらない」という人も沢山あるはずで。

本来は私もそのタイプですが、ついついネタになるかと思って手を出してしまった。

やっていない人へは「もし、やるならタイムリーなうちに」と伝えたい。

このゲームには、楽しむべき目的はあっても、楽しむべき物語はほとんどない。

街のモンスターを捕獲し、図鑑を完成させつつ育成し、他人のモンスターと対戦する。

それだけ。

では何が面白いのかというと、同じことを自分の周りの大勢の人が同じようにやっている、という点に尽きる。

友達と一緒にモンスターの捕獲へ出かける。

誰かが使ったアイテムの効果の恩恵を「あざーす」と感謝しながら享受する。

他のプレイヤーのモンスターに戦いを挑んで、勢力争いを繰り広げる。

何より認知度が高いからどこにいても誰が相手でも話のネタにしやすい。

だから人口が密集している都市部に向いているし、かつ、プレイヤー数が最も多い今こそが旬なのだ。

誰もやらなくなった頃にひっそり始めようとも考えたが、深夜の公園で酔っ払ったオッサンが一人、スマホ片手にウロウロしていたら職務質問の恰好の餌食である。

ポケモンGOとダーツ

ハッキリ言って、モチーフはポケモンじゃなくたって成立する。

水木しげるテイストの世界観で、妖怪や精霊や古代出雲神話の神々を捕まえる、でも別に良いのです。

しかし、ポケモンの世界観だからヒットした。

先にも書いたけど『ポケモンGO』には物語の要素がとても少ないので、プレイヤーはゲーム内に出てくるキャラクターの追体験をする、ということではなく、プレイヤー自身の行動によってゲーム内体験を楽しむ内容である。

プレイヤー自身の行動によってゲーム内体験を楽しむ、って、実はそれ『ポケモンGO』に限らず、趣味、スポーツ、遊び、なんでも同じじゃないの。

というわけで、『ポケモンGO』とダーツを比較してみた。

(ポケモン)街へ出て、モンスターを捕獲する。
(ダーツ) 街へ出て、ダーツを投げる。

(ポケモン)街へ出て、ジムと呼ばれる地点へ行き、他人のモンスターと対戦する。
(ダーツ) 街へ出て、バーやマンガ喫茶やその他諸々へ行き、他人と対戦する。

(ポケモン)街へ出て、実在するポケストップと呼ばれる地点でアイテムをゲットする。
(ダーツ) 街へ出て、実在するダーツスポットへ行き、テーマやスタイルやトモダチ、あわよくば恋人をゲットする。

(ポケモン)ジムリーダー(強い人に勝つ)になると、なんか嬉しい。
(ダーツ) そのお店で一番強い人に勝てる(上手くなる)と、なんか嬉しい。

(ポケモン)みんなで遠くの公園やレアなモンスターがいるスポットへ遠征する。
(ダーツ) みんなでビッグトーナメントや各種大会に遠征する。

(ポケモン)職場などで思わずポケモンの話が盛り上がる、こともある。
(ダーツ) 職場などで思わずダーツの話が盛り上がる、こともある。

(ポケモン)アイテムを使ってモンスターを強化、進化させ育成する。
(ダーツ) 練習や各種アイテムによって、自分を強化、進化させ育成する。

※ダーツの場合、弱体化及び退化する場合もある。

(ポケモン)課金することにより、目的へ向かってスムースに進行できる。
(ダーツ) バーやショップでお金を使うことにより、スムースに強くなる。

※ダーツの場合、飲み過ぎたり等、ダメ人間へスムースに近付く場合もある。

(ポケモン)一人で遊んでいても、他の人がやっているから楽しめる。
(ダーツ)一人でふらっと遊びに行っても、誰かがいるから楽しめる。

(ポケモン)そこら中にゴミをポイ捨てする輩が現れれば、心を痛めながらそのゴミを片付ける聖人もいる。
(ダーツ) そこら中にゴミをポイ捨てする輩が現れれば、心を痛めながらそのゴミを片付ける聖人もいる。

こじつけの部分もあるが世界観以外は、もうほとんど『ポケモンGO』=ダーツである。

最後のゴミの件なんか、一語一句まったく同じ。

さて、『ポケモンGO』はハマったけど、ダーツをやったことがない方。

ポケモンに飽きたら、ダーツへGO!

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