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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

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2017.01.18 Wed.

年末年始の過ごし方

年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか、皆様。

ダーツ、投げましたか?

それとも観て楽しんだ派?

いずれにせよ、普段よりも時間に余裕ができる時候。

きっと、年末の忘年会が連続したり、とんでもない二日酔いに苦しんだり、風邪を引いて寝込んだり、朦朧としながらいつの間にか年が明けていたり、風邪は治っても咳だけが止まらなかったり、病院へ行ったらインフル患者だらけで超危険、すごすごと病院回避したり、年末進行より忙しい年始進行だったり、などなど、ダーツだけではなく様々な過ごし方があったことでしょう……。

おのれ、 俺の年末年始!

という状況説明はさておき、時間があったから映画を観た、という方も多いでしょう、実際。

一月ももう半ばを過ぎ、とっくの昔に年末年始の夢気分は吹っ飛んだかと思いますが、今度また時間がある時にでも観ていただきたい映画をご紹介。

もちろん、ダーツボードもしっかり登場します。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

タイトルだけで判断すると、テレビ番組『テラスハウス』みたいな内容を想起させる。

それはなんだかつまらなさそうだ、と思いつつも、ヴァンパイアものが結構好きなので、とりあえず観てみる。

トム・クルーズとブラピが共演した『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』や、ウェズリー・スナイプスのアクション冴える『ブレイド』シリーズなど、挙げ始めたらキリがないくらいヴァンパイアものは数多い。

数が多ければ当然ハズレの作品も多いわけで……と観てみたが、これが大当たり。
気鋭の野心作であった。

現代のニュージーランド、とある一軒家に住むヴァンパイアたちの物語がドキュメンタリータッチで進行する。
彼らは基本的に死なない(寿命が長い)ので時代は移り変わり、古くからの慣習や吸血鬼であることの性質に縛られながらも、現代に順応しようとする吸血鬼たちの様子が面白可笑しく描かれる。

ハリウッド映画に比べれば低予算ではあるが、きちんと細部も作り込まれている。

ウェアウルフ族(狼男)とのイザコザ等、ストーリーの起伏もあって飽きない。

なによりヴァンパイア族全員のキャラが立っていて愛らしい。

ラストもなんだか素敵な映画じゃないか。

ニュージーランドといえば、ダーツも盛んな地域であると聞く。

映画にもダーツボードが登場しないかな、と願ったところ、やはり出現したのであった。

ダーツボードを矢で射貫こうとしてます。この直後、お約束が……。

細かいことは気にするな

モンスターが登場する映画やドラマは突っ込みたくなる点が多い。

例えばゾンビ。

ゾンビは、なぜゾンビ同士で争わないのか。
なぜ、ちゃんとまっとうに生きている人間を判別できるのか。

匂いや音で識別しているのだ、というなら、そこまではまあ許す。

襲われた人間がゾンビとして復活する理由がよくわからない。
結構な勢いでガッついてましたけど……もしかして食べ残した?

大人気ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』は大好きだけど、時折ふと我に返る時間がある。

噛まれただけでゾンビ化するのに、ゾンビの内蔵を身体に塗ったくったら安全、みたいな謎ルール。
それアウトでしょうよ、ゾンビ菌に感染しちゃうよ、おかしいだろ、だれか突っ込めよ、と。

まあ、そんな細かい部分はどうでもよくなるくらいドラマティックな作りなのでぐうの音も出ないんだけど。

一方、ヴァンパイアの場合。

吸血鬼に吸血されると使い魔(ヴァンパイア族)として甦る。

理由:おそらく呪い

ええ、ああ……うん。

感染とかじゃなくて、呪い。

ゾンビと違って、なんか納得できる、不思議。

けど、他にもヴァンパイア族のルールは沢山ある。

・夜しか活動できない。

・太陽光を浴びると消滅する。

・にんにく嫌い。

・十字架嫌い。

・銀製品苦手。

・コウモリに変身できる。

・人間の血が無い時は、赤ワインかトマトジュース。

だいたいどのヴァンパイア作品も、このあたりはマストで押さえてあります。

赤ワインとトマトジュースって……血と同じなのは色だけじゃないか。

赤血球とか白血球とか、そういうのぜんぜん入ってないぞ!

色々突っ込みたくなるが、我慢しよう。

桃太郎は、なぜ桃から生まれることができたのか。

怪奇、桃人間かよ、と突っ込むのと同じ。

こういう物語を心底楽しむためには、いちいち細かいことを気にしてはいけない。

それがコツ。

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